アートと対話するひと時『浅田撮影局』

©浅田政志
 2009年に写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。 2010年には初の大型個展『Tsu Family Land浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催するなど、注目を集める写真家・浅田政志の新作写真展。

 写真家・浅田政志が空想する写真館「浅田撮影局」がPARCO MUSEUM TOKYOに出現。どこか懐かしさを感じるエントランスから一歩足を踏み入れると、 本邦初公開の最新写真集「浅田撮影局 まんねん」の世界が広がる。

 自身の息子を撮りおろした「朝日」は、縁起のよさそうな人に出会い、 場所に赴くことで 「千年、 万年と末長く幸せに過ごしてほしい」と願う父親としての普遍的な願いをストレートに込めた作品。しかし現実に千年、万年と生きることは叶わないことで、巡る命を写真で伝えていく思い出の形や、父「章」の遺影写真と向き合い、模索するさまをありありと写し出していく。

 会場内には、写真館風撮影スポットを設置。来場者も、今日という日の思い出を特別な一枚として写真に残してみては。自分自身が写真を「見て、撮って、残す」ことで、作家の世界観をさらに共有することができるはず。
『浅田撮影局』
【会場・会期】PARCO MUSEUM TOKYO 9月26日(土)~10月12日(月)
【時間】11~21時(入場は閉場の30分前まで。最終日は18時閉場)
【休】会期中無休
【料金】一般500円、学生400円、小学生以下無料
【問い合わせ】03-6455-2697
【交通】渋谷駅 徒歩5分 渋谷パルコ 4F
【URL】https://shibuya.parco.jp/  
※日時などは感染症拡大防止の観点から変更の可能性があります