GENERATIONS 小森隼の【小森の小言】第59弾 25センチの小言



カルチャー大国の日本に住んでいる人の役9割は漫画を読んだ事があるのではないでしょうか?
これはどこかの調査機関が調べた正確な数字ではなく僕個人の推測の数字です。
でも、日本に住んでいて漫画を読んだ事のない方の方が少ないのではないでしょうか?
この世の中に絶対はないでしょうから
本気で日本全国の方に調査をしたら、もしかしたら覆るかも知れませんが…

でも、自分は幼少期から漫画に触れて育ってきました。
自分がはじめて漫画に触れたのはコロコロコミックではなかったでしょうか?
付録のトレーディングカードが欲しくて母親に頼んで買って貰ったのがきっかけだったと思います。
今になって考えれば小学生の自分を惹きつける漫画の持っている魅力は
とてつもない物なんだと思います。
結局、初めて見た漫画がなんだったのか覚えてもないし
勿論内容も覚えていない。
でも、間違いなく漫画を見た事は覚えているし
新しい文化に触れたあの感覚は今でも覚えている。


中学生になる頃には少年ジャンプを習慣で買い始めて
12歳の頃から25歳の今でも毎週買い続けています。
僕は集英社の漫画は結構好きで週刊少年ジャンプに掲載されてない作品でも単行本を買って読んだりしてます。
だから、人生で買った単行本の数は2000冊は越えてるかと思います。
でも、単純計算
12歳から25歳までの13年間
1年12カ月
1年48週あって
細かくちゃんと数えたら、合併号があったり閏年があったりするので本当に単純計算ですが
624冊は週刊少年ジャンプを買ってる計算になります。
今のジャンプが1冊290円
290円×624冊=180,960円

180,960円

これってどっちだと思います?

高い金額だと思いますか?

勿論、180,960円という単体の金額で考えれば物凄く高いです。高価な金額です。

ですが、僕が学生時代、そして成人を迎えてもなお支え続けてくれた物に対しての対価だとすれば
物凄く安いと思うんです。

なんなら、ジャンプに掲載されてる漫画に影響されて自分の性格が形成された部分も少なからずあるはずです。
僕が辛い時に支えてくれた作品もあります。
友達が落ち込んでる時に漫画の登場人物の言葉を借りて声をかけたこともあります。
恋愛漫画に憧れて心躍ったこともあります。
僕の恋愛観は間違いなく学生時代に読んだ漫画からくる物です。

そう考えると180,960円でこんなにも沢山の経験と体験と人生観を学んだとするのならばとんでもない破格です。
人生設計製作所があるとすれば、きっと倒産ギリギリの経営に違いない。

でも、これって僕だけでなく
世の中にいる多くの少年、少女達を
そして、大人達を支え続けて、助け続けてくれている漫画に僕は感謝を伝えたいです。
今回は少年ジャンプの話がメインでしたが
勿論、この世の中には人の数以上の漫画が存在していて
それは大小関係なく誰かの人生を変えている訳で…
自分の想いを登場人物がその世界観で生きてくれるだけで救われることもあるはずです。
この文化はどんな形になってもなくならない、
なくしてはいけない文化だと僕は思います…


※週刊少年ジャンプの表紙の縦のサイズは約25センチです

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