松坂桃李×仲野太賀が語る 「好き」と「青春」映画『あの頃。』で“オタク”気質を発揮!?
並々ならぬ映画愛を持つ俳優陣が、“ハロヲタ”に扮し、その愛で見る者を爆笑と涙で包み込む! 〈ハロー!プロジェクト〉のアイドルたちが J-POP を席巻していた2000年代初頭、ハロプロ愛でつながった仲間たちとの出会いと別れをつづった、劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を今泉力哉監督が映画化。主人公・劔役には『孤狼の血』『新聞記者』と挑戦的な役柄に挑み続ける松坂桃李。劔にとって、仲間の中でも特別な存在となるコズミン役に『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の演技派・仲野太賀。劇中で、見事なアイドルオタクを演じきった2人が「好き」なものへの情熱を語る!
撮影・蔦野裕[松坂桃李]スタイリスト・小林新 (UM)、ヘアメイク:高橋幸一(Nestation)
ハロプロそしてモー娘。を愛した日々
音楽の道にも挫折し、うだつの上がらない日々を送っていた劔は『♡桃色片想い♡』を歌うアイドル・松浦亜弥の姿に衝撃を受け、ハロー!プロジェクトのアイドルたちにドはまり。ハロプロにすべてをささげるオタク仲間と出会った劔の日々が輝き始める…!
主人公・劔の人生を変えたモーニング娘。は、松坂桃李と仲野太賀の青春時代も彩った存在。
松坂桃李(以下:松坂)「僕はまさにモー娘。世代でした。テレビではどのチャンネルをつけても出ているし、CDショップに行けば新曲が出るたびに大きなポスターが張られていて、学校ではみんなが、モー娘。かSPEEDのファン。必ず目や耳にしていました」
仲野太賀「僕は、人生で一番最初に買ったCDがプッチモニの『ちょこっとLOVE』でした。“マル、マル、マルマルマル…”って(笑)。小学校時代は、駄菓子屋に行けば1枚10円でブロマイドが買えたので『遊戯王』と一緒に集めていました。あ、松坂さんは『遊戯王』側の人でしたね(笑)」
松坂「そう、僕はモー娘。のブロマイドは集めていなかったんですけど(笑)。でも今回、改めて松浦亜弥さんの曲を聞いて、やっぱり歌上手いなと思いました」
仲野「ハロプロ(ハロー!プロジェクト)の人は皆さん上手いですよね。僕はこの作品の撮影が終わった後もハロプロ熱が残っていて、あややの『LOVE涙色』を家で一人で3日間くらいギターで練習しました(笑)。コードがすごくきれいなんですよ。こんなコード進行があるんだ、と感動しました。あの音楽性の高さは、やはりつんく♂さんのこだわりが込められているんだなと改めて思いました」