アカデミー賞の足音が聞こえる!文化の生まれる祭典「SSFF&ASIA2021アワードセレモニー」に参加して来た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記 番外編】
こんにちは、黒田勇樹です。
現在上演中の三栄町LIVE「スーパー名探偵のファイナル事件簿2021」も今度の日曜日(27日)までとなりました。
15日の初日からキャスト、スタッフ一堂、できうる限りの準備と忍耐を重ねて、ここまで無事に公演を行うことができております。残りもわずかですが、このまま何も起こりませんように、と願う毎日です。
いろいろとご感想も寄せられていて、それもみんなの励みとなっております。ありがとうございます。
では今週も始めましょう。
どこかの文豪が言っていました。
「長い手紙よりも、短い手紙の方が、書くのが難しい」と。
映画も同じで、決して「短ければ簡単」というワケではないのですが、撮影期間が延びれば延びるだけ予算のかかる“映画”というコンテンツ。経済的な面でみれば「若手が手を出しやすい」と、言って問題がないでしょう。
実際、今回の“世界中のショートフィルムが集まる映画祭”SSFF&ASIA2021も部門ごとの受賞者は若い才能に溢れていました。
特に今回は、荒れる社会情勢の中で「オンライン同時開催」を始めとして“現代的”な試みが沢山行われていました。
「リモート撮影」「縦型画面の作品」「スマホ撮影部門」「25才以下のみのコンペ」etc…
Sonyさん主催でカメ止めの上田監督が参加された「バーチャル撮影」の映画も紹介され注目をされ、各部門に大手企業や団体が協賛してくれていたのも非常に「映画という文化の未来への希望」を感じることが出来て嬉しかったです。
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の短編映画祭であるこの映画祭で大賞にあたる“ジョージルーカスアワード”はラファエル・マヌエル監督の「フィリピニャーナ」が受賞。
決して「アジアに限った参加者」ではないなかで、公平に選出されたのがアジア発の作品だったことも喜ばしかったです。
映画祭のセレモニーはなんと言っても、審査員の方々の選考基準や会議中の苦悩などを聞くのが楽しくて、中でもグッとキタのは
正直「コロナの話題が多すぎて、映画を楽しめねぇぜ」という悪魔の自分も同席していたのですが、登壇された女優の筒井真理子さんが仰っていた「ショートフィルムは世界を旅することが出来る」という言葉。
なんか、ずっと家から出られないし、未来のこともわからないし、この2年ぐらい苦しい思いしかしていなかったので、涙があふれてしまいました。
そう!映画は、世界を巡る旅、なんですよね。
限られた時間でも多くの作品を観れるショートフィルム。今回の映画祭参加作品も月末まではオンラインで観ることが出来るので、是非、皆様、空いた時間で旅に出て頂ければと思います。
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1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23