THE RAMPAGE RIKU 陣 岩谷翔吾 藤原樹 長谷川慎 鈴木昂秀が語る『ETERNAL』ーー月刊EXILE
緊急事態宣言発令にともない一度は中止となったREAL RPG STAGE『ETERNAL』の上演が決定した。ゲームが原作となっている本作は、音楽やダンス、バトルなどを交え、仲間と家族の愛を描いた冒険ファンタジー。出演するTHE RAMPAGE のRIKU、陣、岩谷翔吾、藤原樹、長谷川慎、鈴木昂秀の6人に、本作に対する想いを中心に語ってもらった。
初めての舞台であろうが何だろうが、
誰が観ても満足するような、本物の舞台を作る気持ちでいます
――RIKU
─5月に緊急事態宣言を受けて一度は中止となった『ETERNAL』が9月に上演されることが発表されました。上演が決まったときの率直な気持ちをお聞かせください。
藤原樹(以下藤原):中止になったときは悲しかったですが、完全に中止になったとは思わず、いつかは上演できると心のどこかで信じていました。当時から稽古をみっちりしていたので、精神的にも肉体的にも経験のベースがありつつ、今はそれをブラッシュアップしているところです。
長谷川慎(以下長谷川):中止の知らせを聞いたのは通し稽古直前で、さあこれからというときだったので、あまりに悲しくて泣いてしまいました。公演に向けてグループ活動や個人活動の合間を縫って稽古をやってきただけに、本当に悔しかったです。それほど想いを込めて臨んだ作品だったので、上演が決定して本当にうれしかったです。
RIKU:中止になったときは僕らだけでなく、出演者・スタッフの皆さん含めて全員が悔しい思いをしただけに、上演できることになって本当にうれしくて。今回は3公演という短い期間ではありますが、これまでの悔しさをぶつけるべく、全力で出し切りたいと思っています。稽古する時間が増えたことで、よりクオリティの高いパフォーマンスをお見せできると思います。
岩谷翔吾(以下岩谷):中止になったときはショックが大きかったですが、こればかりはどうしようもないことなので、意外と冷静に考えていました。でも、こうして改めて上演できると聞いたときはうれしい気持ちでいっぱいでした。
陣:公演ができるということでほっとしました。普段のステージと違って今回は演じるということで、いつものTHE RAMPAGE・陣とは違う部分を感じてもらわなきゃいけないと思っているので、そこは意識しながらやっていきたいと思います。
鈴木昂秀(以下鈴木):公演できると聞いたときは、めちゃくちゃうれしかったです。メンバー全員、一度中止になる前からかなり気合いを入れて稽古に取り組んでいたこともあって、喜びもひとしおでした。
─RIKUさん、陣さん、長谷川さん、鈴木さんは今回が初舞台となりますが、どのようなお気持ちですか?
RIKU:初舞台&初主演ということで、中途半端なものはお見せできないなという気持ちです。最初はプレッシャーに押しつぶされそうになりました。初めてと言えば大目に見てもらえるところがあるかもしれませんが、仮に今回の公演で「下手クソだな」と思われてしまったら、今後のLDHのミュージカルという分野でのエンタテインメントにも悪影響を与えることになります。そういうことを含めて、初めての舞台であろうが何だろうが、誰が観ても満足するような、本物の舞台を作る気持ちでいます。
陣:もちろん緊張はしますが、そんなことも言っていられないので、毎日必死で稽古をしています。いつも一緒にいるメンバーと、また別の関係性を新たに築くということが難しいです。あと殺陣も大変で(笑)。練習を重ねて少しずつ慣れてはきましたが、それでもやっぱり難しいです。
長谷川:今回の役柄が騎士なので、騎士特有の何気ない立ち姿や歩き方がすごく難しいです。普段アーティストとして立っているステージの動きとは全然違うので戸惑っています。
鈴木:新たに挑戦させていただくことなので、すごく楽しみである一方、不安や緊張もあります。でも一緒に取り組んでいる仲間が常に周囲にいるのですごく心強いです。お芝居はEXPGに通っていたときからレッスンを受けたりするなどずっと興味があったので、今回こうして舞台に出演できるということは自分にとってはすごく大きなことだと思っています。
─岩谷さん、藤原さんは以前にも舞台に立たれていますが、今回はどのような気持ちで臨まれていますか?
藤原:舞台をちゃんと経験したのは2016年の『あたっくNo.1』以来でかなり久しぶりなので、稽古からすごく気を引き締めてやっています。お芝居は普段のライヴでのステージパフォーマンスとはまた違うので、やっぱり緊張します。
岩谷:今回の『ETERNAL』はグループを巻き込んだプロジェクトと言いますか、今までやったことのないエンタテインメントなので、この舞台が成功すれば、グループとして今後もっと可能性が広がるプロジェクトになると感じています。ライヴと同じく舞台もLDHクオリティの、規模感的に大きなものを目指してやっていきたいと思います。
─今回の舞台は『REAL RPG STAGE』と銘打っていますが、内容について詳しく教えていただけますか?
RIKU:元々は『ETERNAL(エターナル)』というゲームがベースになっているのですが、ストーリー自体はオリジナルです。僕が演じる王子レンブラントは、ロッツフォート公国の公位継承者だったのですが、幼いころに多民族集団によって故郷と父の命を奪われてしまいます。さらに大好きな兄・リーフェン(藤原)も闘いのなかで離ればなれになり、母の故郷で育てられることになります。そして十数年後、レンブラントは奪われた故郷を取り戻すために“聖なる誓約団”を立ち上げ、仲間と一緒に進軍をしていく。その仲間が、王家の側近で規律を重んじるルーク(岩谷)、貧民街出身のクロエ(長谷川)と観察眼に優れた色男ジーン(鈴木)、貴族出身で弱腰のキャメロン(陣)です。今回は舞台だけでなくミニライヴパートもあり、二部構成になっていてすごく見応えのある作品になっていると思います。
陣:RPGなのですが、舞台に関しては兄弟の人間模様や仲間との絆など、ひとりひとりが背負っている想いが細かく描かれています。どのキャラクターにも共感できる部分が多く、観る人によって物語から受ける印象が全然違ってくると思うので、そういった部分でもぜひ楽しんでほしいです。