世界唯一!アート界のパラリンピアン・浦上秀樹さんが「こころMojiアート」展を開催【寺尾聖一郎の「SDGsなライフシフト」】

このコラムでは、国内外のSDGsの最新情報を元に、17のSDGsのカテゴリーから毎回、教育、ライフスタイル、アート、スポーツ、ビジネスなどから“日本一わかりやすいSDGSの紹介”を目指して連載しています。

質問1)この漢字にはひらがなが隠れています。何と読むでしょう?答えは最後に記載。*ヒント!五輪の五の文字に3文字、輪の文字には7文字ひらがなが隠れています。

 こんにちは、パラリンピックが終わり、しばらくはオリパラロスになってしまう方も多いと思いますが、今回はアート界のパラリンピアンこと浦上秀樹さんの「こころMojiアート」で再び感動をご体験いただきたいと思います。

 

 浦上秀樹さんが口筆で描き上げる世界唯一の「こころMojiアート」

「こころ Moji」とは漢字に別の意味を持つひらがなを組み合わせ、新たなメッセージを生み出すアート。隠れている「ひらがな探し」と、作品に添えた「解説(こころ)」を楽しむことができる作品は1文字で2度感動する体験ができます。

 

【浦上秀樹さん】1973年埼玉県生まれ。21歳の時、筋肉が徐々に減少していく進行性の病気、遠位型(えんいがた)ミオパチーを発症。2010年口に筆をくわえて描く「こころ Moji」を始める。

 浦上さんの『こころ Moji 展 』が9月7日から開催されます。

 最近、日に日に増していくコロナ感染者のニュースを見て、今回も延期かな?が頭によぎったそうです。しかし、延期をしたところで、あまり状況は変わらないだろう、十分に気を付けて開催することで誰かに元気と勇気を感じてもらいたい。どういう開催方法なら可能か?より安全な開催方法を考えようと試行錯誤を重ね、転んでもまた起き上がるだるまのように、粘り強く立ち直ることで先は見えてくるはずだという願いを込めて、今回の開催を決意されたそうです。

 

さて、この「こころMoji」に隠されている「ひらがな」はなんと読みますか?

 

 答えは こせい。

「色」(こせい)の解説

「色」は柔軟性があり、混ぜ合わすことで人をひきつけ魅了する力があります。

欠点はあなたに欠かせない点です。不得意は人の得意を生かす才能です。弱点・短所は成長させる可能性。景色が変われば、それまで見えなかったことが見えてきます。景色は自分次第で変えられるのです。
*こころ文字展のチラシより。

 

この「こころ文字」に隠されている「ひらがな」はなんと読みますか?

 

答えは 「ゆめにむかって」

「風」(ゆめにむかって)解説

目標や夢を成し遂げる過程には
向かい風や追い風があらわれるが、
どちらも自分を成長させるには必要なもの。
いちばん大切なことは、夢を抱いた「きっかけ」という風。
その風をしっかり背中の帆で受け止め、
前に進む勇気を持つこと。  
*浦上秀樹作品集から


「風の時代」それは多様性に富んだ時代に入ったということ

2021年は風の時代と言われていますが、その理由って気になりますよね。占星術の世界では、風の時代とは、ものに縛られない生き方や型にはまらない価値観を表し、自由で多様性に富んだ時代と説明しています。そして、その時代はこれから200年続くそうです。

 

オリパラを終え、風の時代と共にアップデートする浦上さん

 私が浦上さんと出会ったのは今から8年ほど前。最初に作品を見た時は、絶対パソコンで描いていると思っていました。漢字に隠されたひらがなの存在とその意味。その仕組みに感動していたのですが、まさか口筆だけで描いているとは最初は信じられませんでした。6年程前にある放送局の周年事業でパラリンピック選手たちの番組を制作した際に、番組タイトルと番組内の題字を浦上さんにお願いし、とても素晴らしい特番を放送することができました。以来、銀座の個展や横浜の展示会など生で浦上さんの実演を拝見し、会うたびに進化されている姿がは、私のとってのアート界のオリパラ選手に見えています。先日まで開催されていたパラリンピックは初めて全国民が本気で視聴した大会だったと思います。

 先日まで開催されていたオリパラでは競技へ立ち向かうパラリンピアンたちへの視線が障害の部分にばかり意識がいっていましたが、次第に普通に感動している自分を発見しました。

 多様性とはそうした心の変化や慣れによって多くの人が経験していく事なのだと思いますが浦上さんのパフォーマンスだけは、その描く姿に慣れることはありません。ただただ感動!するばかりです。

 さて、冒頭の「五輪」文字の答え。わかりましたか? 「けいぞくはちからなり」です。

【会期】2021年9月7日(火)~16日(木)11~17時 *15日は休館
【会場】埼玉会館 第一展示室(浦和)
【料金】入場無料
※実演アートパフォーマンス実施予定日は、7日(火)、9日(木)、11日(土)、12日(日)、14日(火)、16日(木)。全日14時~
主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

詳細は、浦上秀樹さんのホームページ( https://kokoromoji.com/ )で

■プロフィール 寺尾聖一郎 ソーシャルコンテンツプロデューサー
1964年 東京都生まれ。(株)リレーションズ代表取締役
エンタテインメント&コンテンツビジネスを中心に31年間勤務した大手広告代理店を2020年に早期退職。自らパーソナルトランスフォーメーション(PX)を志し、人生100年時代のセカンドライフを実践挑戦中。”アイデアで世界を繋ぐ”をコンセプトにしたソーシャルクリエーティブ&㏚会社(株)リレーションズを設立。東京浜松町に2020年8月に開業したダイアログミュージアム”対話の森”や、ダイアログインザダーク,ダイアログサイレンスのPR&企画プロデュースなどを手掛けている。趣味は料理(調理師)、テニス、防災キャンプ。
資格:障がい者スポーツ指導員、准認定ファンドレイザー行政書士、宅建、調理士
NPO法人LWC理事「クイズに答えてお米を寄付するサイトハッピーライスの運営」 https://happyrice.org/ Twitterアカウント:@recommendertera