世代を超えてSDGsを考える【SDGsピースコミュニケーションproject】
Global Goals Week SDGs週間 イベントリポート
見たり聞いたりしない日はなくなった「SDGs(持続可能な開発目標)」。国連は2015年の「国連持続可能な開発サミット」でSDGsが採択された9月25日を含む1週間を「SDGs週間(Global Goals Week)」とし、世界各地でSDGsの推進と達成に向け、さまざまなイベントが展開された。東京でもテーマもサイズもさまざまな企画やイベントが多数開催された。そのなかの2イベントの模様をリポートする。
池袋で「SDGsピースコミュニケーションイベント」
2030年のゴールに向けてSDGsを達成しようという声が日々大きくなっている中で、池袋西口公園の野外劇場「グローバルリング」で行われたのは、「SDGsピースコミュニケーションイベント」だ。誰でも観覧できるフリーイベントだったが、当日は緊急事態宣言下だったこともあり、出演者、関係者のみが見守る無観客での開催となった。
イベントはラジオ『JAPAN MOVE UP』(TOKYO FM、毎週土曜21時30分〜)の公開収録、シンガーソングライターの天道清貴のミニライブの二部構成。オープニングを飾ったのは豊島区立千登世橋中学校の吹奏楽部で、『百年祭』とモンゴル800の『小さな恋の歌』を演奏。関係者はもちろん、グローバルリングに居合わせた人たちも耳を傾け、演奏が終わると拍手が響いた。この日の出演は、SDGsのテーマの4番目「質の高い教育を」の視点から実現したもの。豊島区は「SDGs未来都市」そして「自治体SDGsモデル事業」に選定されており、SDGsをまちづくりのドライブとしている。SDGsの鍵を握るのは未来を担う子どもたちの意見を聞くべきと「SDGs学習カリキュラム」や「こども未来国連豊島区会議」プロジェクトも進行しているなど、教育におけるSDGsに力を入れている。そのことについて聞かれると、吹奏楽部の小西出部長は「社会科の授業で世界各国の問題とSDGsをつなげたことがあって意識するようになりました」と話した。