GENERATIONS 関口メンディーが心をわしづかみにされた話<メンディーのコラムンディー 第40回 >
GENERATIONS片寄涼太と作詞家 小竹正人さんの著書『ラウンドトリップ 往復書簡』が先日発売された。
発売してまもなく涼太から今作を手渡しでいただいた。
「もし良かったら読んでください!」と持ち前のイケボで言われた日には読まずにはいられない。
実は僕自身、今作の発売を楽しみにしていた。僕も小竹さんとは交流があったからだ。
食事に連れて行ってもらったり、時には悩みの相談にのっていただくこともあった。
芸能界という荒波を越えていく上で、多少の出来事では凹まないメンタルは小竹さんに鍛えてもらったといっても過言ではない。
そんな小竹さんと涼太の著書が楽しみでないわけがない。
自宅に帰り、睡眠時間を除いてその他すべての時間を過ごしている作業スペースに腰を下ろす。
表紙のデザインから帯、裏表紙まで舐めるように目を通す。
ひと息ついてページをめくると緑色をした余白のページに「読めンディー!!」という涼太直筆のメッセージがあった。
思わず口角と彼への好感度が上がった。「〇〇メンディー」の使い方も完璧。
さすが涼太だ。心をわしづかみにされた状態で本編に突入。
往復書簡はその名の通り、2人の手紙(文章)のやり取りをまとめたものである。
初めは涼太から小竹さんへ。「拝啓」からはじまる文章を久々にみた気がした。
そして、読み進めてまもなく“片寄涼太“の文章力に驚愕している自分がいた。
「いつの間にこんな文章を……」彼の文章は読みやすく情緒があるのだ。
小竹さんが指名した理由がじわじわと理解できていく。
プロの物書きとして活躍されている小竹さんの文章と並んでいても、違和感なく読むことができるのだ。
素晴らしい才能にしっかり嫉妬している自分がいるのが分かった。
嫉妬はやりたいことに反応するセンサーみたいなもの。文章に対する己の欲を再確認した。
小竹さんの文章は秀逸で情景が浮かぶ。歌詞もそうだ。
言葉ひとつひとつが映画のワンシーンを切り取ったかのように想像ができる。
そして、ときに語りすぎずに受け取り手に考えさせる余白がある。
その塩梅がたまらなく僕は好きなのだ。恐らく、いや絶対に小竹さんはめちゃくちゃにモテると思う。
そんな相手の感情をくすぐり、余白を自由自在に生み出す文章を書いてみたいという願望がより一層強くなった。
『ラウンドトリップ 往復書簡』のあとがきまで辿り着くのにはそう時間は掛からなかった
時を忘れて没入したからだ。こんな体験は久々だ。
皆さんにも是非、涼太と小竹さんの言葉の世界を体感してもらいたい。
※GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」は、毎月第1・第3木曜更新予定
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