江戸川区が「ともに、生きる。江戸川区プロジェクト!」を始動 共生社会の実現目指す

江戸川区の斉藤猛区長

 江戸川区は4日、共生社会の実現を目指す「ともに、生きる。江戸川区プロジェクト!」(ともプロ!)をスタートした。

 ともプロ!は、同区が掲げる「ともに生きる社会の実現」を目指して、区民一人ひとりの「共生社会」の理解を深めるとともに、それぞれが自分ごととして共生社会への行動をするための情報発信などを行っていくもの。同区が7月に施行した「ともに生きるまちを目指す条例」のなかで描かれている「人」「社会」「経済」「環境」「未来」の5つをメインテーマに区が目指す共生社会を説明するオリジナル動画を発表したほか、共生社会に向けての取り組みについてのクイズ「えどがわ未来クエスチョン!」の公開、ポスターの掲出を行う。

 今後は、江戸川区出身の作家・石田衣良による共生社会をテーマにした描きおろしの短編小説『日曜日の同窓会』の公開も予定している。石田は「江戸川区はぼくが生まれ、大人になるまで暮らした懐かしい思い出の地です。今も小中学校の友人がたくさん住んでおり、毎年同窓会に参加しています。このたび、新たなキャンペーンに短い『ものがたり』で参加できること、とても楽しみで、光栄に思っています」と話す。

 同じく江戸川区出身で、同区が設けた「えどがわ未来カンファレンス」の委員を務める乃木坂46の山崎怜奈は「ともに生きるまちを目指す条例」について、「ここが1つのスタートとなり、誰もが住みやすい場所となるよう願っています。そして私も、委員として出来ることを考えて、行動していきます」と、意気込む。

 また、江戸川区出身の東京2020パラリンピック競泳女子の辻内彩野も「未来を担う子どもたちが自分らしく輝けるよう、私も水泳を通じて力になれればと思っています」とコメントしている。

 江戸川区は2019年に内閣官房より「先導的共生社会ホストタウン」に認定され、2021年にはSDGsの達成に向けて優れた提案を行った自治体として「SDGs未来都市」に認定されている。