作家・羽田圭介「5カ月で自分の本を4冊発売 …どうしてこうなった?」
【気になるあの人の2021年重大ニュース】
いよいよ年の瀬。振り返ってみれば新型コロナウイルス感染症、東京オリンピック・パラリンピック、岸田新内閣の発足、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さんの結婚、MLB・大谷翔平選手の2021シーズンMVP獲得など、今年もさまざまなニュースがあった。各界の著名人が気になったニュースは?
『三十代の初体験』(主婦と生活社)を発売した作家の羽田圭介(撮影:蔦野裕)
11月刊行のエッセイ『三十代の初体験』(主婦と生活社)、小説『滅私』(新潮社)の発売日が4日しか変わらず、どうしてこうなってしまったんだろう(笑)。「滅私」を発表したのは昨年8月ですが、オリンピック期間中という理由で単行本化が先送りにされ、あとから発表した『Phantom』(文藝春秋)が先に出て、もっと遅らせようとなったら今度は『三十代の初体験』の発売が少し遅れ……。『5時過ぎランチ』(実業之日本社文庫)も入れると、7〜11月の5カ月で4冊も出てどうすんの、と。
出版社同士がプロモーションで連携するわけでもないですしね。まあ、こんな短期間に連続で本を出すのも初体験なので、4冊それぞれの告知や取材が途切れず続くことで、相乗効果が生まれ本が売れることを期待してみます(笑)。
羽田圭介…1985年、東京都生まれ。明治大学商学部卒業。2003年『黒冷水』で第40回文藝賞受賞。2015年「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞受賞。他の著書に『不思議の国の男子』『隠し事』『盗まれた顔』『メタモルフォシス』『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』『成功者K』『ポルシェ太郎』『Phantom』『滅私』などがある。