はめられた久保優太…大晦日のシバター戦に「八百長疑惑」
昨年大晦日に行われた「RIZIN.33」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われた元K-1ウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)と炎上系ユーチューバーのシバター(フリー)の一戦が年を明け、波紋を広げている。
この対戦は決定からすったもんだ。もともとシバターは皇治との対戦の機運が高まったのだが、その後、シバターが交渉の裏側を自らのYouTubeチャンネルで暴露し、対戦が消滅したと明かしたことを発端にSNS上で2人は激しくやりあうことに。
結局、シバターは久保とRIZIN MMA特別ルールで対戦することになる。そのルールは契約体重は90.0kg、3分2Rで判定なし、勝敗を決するのはKO・一本のみというもの。
また、後に発覚するのだが、久保も別の選手との対戦が予定されていたものの、ケガのためその選手が出場できず、シバターとの対戦に落ち着いたよう。
カード決定後もシバターは自らのYouTubeチャンネルで「後遺症が残る大怪我もあり得る」などとして辞退表明をしたかと思えば前々日インタビューに姿を見せた時も「まだ契約書を渡していない」と語るなど最後までお騒がせ。
そして試合を迎えるわけだが、最初から逃げ腰のシバターに久保が強烈なローキックを放つなど、12kgの体重差があってもやはり久保の勝利かと思われた矢先にシバターのパンチで久保がフラッシュダウン。反撃に出た久保が首相撲からヒザ蹴りを見舞ったところでシバターが飛びつき腕十字を決め、まさかの一本勝ちを収めた。
ところが一夜明けた1月1日に久保が自らのツイッターで「嘘をつく人生は嫌だな」などと投稿したところからなにやら不穏な空気が漂いだす。そして久保とシバターのやり取りと思われるLINEのスクリーンショットが流出し、一気に“八百長疑惑”が噴出。そこではシバターが1Rは流して2R目で勝負するように持ちかけ、久保が了承するという会話が展開されていた。その後、YouTubeやSNSで少しずつことの概要が明らかになってくるのだが、おおまかには流出したLINEの通り。その背景には一度は試合が流れかけた久保がどうしても大晦日の試合を実現させたかったところに、シバターが“作戦”として話を持ち掛け、それに久保がまんまとはまってしまったというところ。この件では「そもそも八百長というのか?」といったことも含め、多くの格闘家や関係者が持論を展開し、かまびすしい状況となっている。
またユーチューバーのコレコレ氏が公開した久保とシバターの電話の録音データではシバターがRIZIN内部の個人名を挙げ「話をしている」と関与をほのめかしてもいる。もっともこれについてはシバターのブラフの可能性もある。どちらにしてもRIZINも何らかの見解を示さなければいけない状況となっている。