国立競技場スタジアムツアー始まる 東京2020大会の熱を追体験
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーを体験できる『国立競技場スタジアムツアー』が1日始まった。ツアーでは、オリンピアンやパラリンピアンが熱戦を繰り広げたトラックやフィールドエリアを、実際に自分で回って大会の熱を追体験できる。また、ユニークなフォトスポットも複数登場しており、東京ならではの新たな人気アクティビティとなりそうだ。
1日、一般公開に先立ってメディアにツアーが公開された。神宮球場に近い外苑門を入りスタジアムの中に入ると、オリンピックやパラリンピックのテレビ放送でもおなじみの風景が目の前に広がった。大会期間中空席が目立たないと海外でも話題になった茶色や緑や白といった座席に埋め尽くされたスタンドの階段を下りてトラックに降り立つと、足裏には柔らかさと反発が。トラックならではのフワっとした感覚に、大会の思い出も立ち上がった。
ツアーで立ち入ることができるエリアは限られてはいるものの、トラックを走ったり歩いてみることも可能。また、スターティングブロックに足をかけクラウチングスタートのポーズで写真撮影ができるようになっている。フォトスポットにはベストポジションにスマートフォンスタンドが設置されているので、タイマーを使えば仲間と一緒に撮影も可能だ。こうしたフォトスポットは複数用意されている。トラックにはパラリンピックの表彰台、フラッシュインタビューゾーンのオリンピックの表彰台やツアーのために用意されたフラッシュインタビューパネル、4階の展望デッキにも用意されている。
また、選手が画面に向かってサインを書き入れる動画の撮影も体験できる。撮影データはQRコードでダウンロードして、ツアー後も楽しめる。
フラッシュインタビューエリアは、選手以外は立ち入ることができないロッカールームへとつながっている。ロッカールームは見学のみ。スタジアム同様に木材が使った楕円形の空間で、壁には選手ごとにスペースが区切られている。シンプルな空間だ。そのスペースが浴室やシャワールーム、マッサージなどを受けるであろうスペースにつながっていて、試合前後の選手たちに余計なストレスがかからなそうだ。
またフラッシュインタビューエリアからは、東京2020大会に集まった選手たちによるサインが書かれたサインウォールも。サインの数は約300あり、お気に入りの選手のサインを探すのものも楽しそうだ。
ツアーは1回あたり1時間程度で楽しめる。
今後は、開催されるスポーツイベントなどとの兼ね合いも見ながら、テーマを設けたツアーの企画も考えていくという。
ツアー料金は大人1400円、高校生以下800円(税込)。インターネットによる事前予約が優先で、予約ページは国立競技場の公式サイトにリンクがある。当日枠に販売余りがある場合は当日も参加できる。