『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』開幕 「人生を重ねながら観てほしい」


『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』が8日、新宿区の日本青年館ホールで開幕する。同日、初日公演を控えて通し稽古が公開された。

 松本零士による大ヒット作品『銀河鉄道 999』をミュージカル化するもの。テーマは「限りある命(人間)・永遠の命(機械の体)」で、邦画収入第1位の記録を持つ、劇場版『銀河鉄道 999』(1979年)をモチーフに、機械伯爵の過去など漫画やアニメ、映画などでは語られていないエピソードも加えて描く。

 ミュージカルはまるで宇宙空間に浮かんでいるような気分にしてくれる演出でスタート。中川晃教演じる鉄郎は花總まり演じるメーテルと出会う。機械の身体を手に入れたい鉄郎は、高価な機械の身体をタダで手に入れられる星を目指し、宇宙空間を走る列車「銀河鉄道 999」に乗り込み……。


 中川は、「音楽劇ではなくミュージカル化ということで、身の引き締まる思いと、いい作品にしたいという情熱とどちらもが入り混じって挑戦させていたいています」。さらに「鉄郎やメーテルをはじめ、宇宙の大冒険に登場する全キャラクターに注目していただきながら、登場人物たちに共通する命尽きるまで終わらない人生とお客様にご自身の人生を重ねながら観ていただけたら」と意気込む。

 約2カ月前に神田沙也加さんの代役として出演が決まった花總は「足りない時間の中で、一生懸命この作品と向き合い、キャスト一同、力を合わせて『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』を創ってまいりました。神田さんの思いを乗せて、自分なりのメーテルを届けられればと思います」と、コメントを寄せた。

 ほか出演に、佐藤流司、梅田彩佳、徳永ゆうき、藤岡正明、矢沢洋子、松本梨香、北翔海莉、三浦涼介ら。演出は小山ゆうな、脚本・歌詞は高橋亜子。音楽監督はゴダイゴのミッキー吉野が担当している。

 18日まで同所で。18日の千秋楽公演は生配信も行われる。

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