関ジャニ安田章大、最新主演舞台で黒木華と兄妹「面白く暴れられるんじゃないかな」福原充則との昭和三部作完結


 関ジャニ∞・安田章大の最新主演舞台『閃光ばなし』が9月から上演されることが決まった。劇作家で演出家の福原充則と安田がタッグを組む舞台の第3弾にして、昭和三部作の完結となる作品だ。


 物語の舞台は、終戦から18年が経った高度成長時代の東京、葛飾区の青砥。巨大な用水路に分断されているこのエリアの住人たちは「橋がかからない」問題に悩まされていた。用水路を渡るために住民は毎日大きく迂回しなければならず、それを解決する橋の工事が大幅に遅れていたからだ。そんな中、小さな自転車屋を営む佐竹(安田)は、妹の政子(黒木華)とエンジンをつけた改造自転車で、渡し船の代わりの商売を始めると大繁盛。それを元手に、バイクタクシー会社を始めるが……。

 安田は「昭和という、色がごちゃ混ぜの、欲にまみれた時代をまっすぐに生きる主人公を演じることで、何か皆さんの心に刺さるものがあるといいなと思います。僕自身、嘘で固められた時間と時代をただやり過ごすより、「こいつ、痛いな」 と思われてもいいから馬鹿正直に生きたい、ただの人、動物のようにありたいと願っていますから」と、コメント。

 黒木とは初共演。

「黒木華さんには、静かな燃える闘志を感じます。一瞬で火をつけることもできれば、消すこともでき る、赤い炎を灯すこともできれば、青い炎を灯すこともできる。そんな彼女となら、芝居の中で面白く暴れられるんじゃないかなとワクワクしています

 一方、黒木は「ビジュアル撮影でお会いした安田さんは、なんでもどんと来いといった印象で、(まだ台本はありませんが)この兄妹の関係がどんなふうに描かれるとしても、信頼を持って演じられそうな気がします」とコメント。また「昭和っぽい」と言われることが多いといい、「昭和とは?と苦手意識もありますが、稽古を通じて、単に懐古するというだけではなく、今、その時代の物語をやる大きな理由を見つけ、大事に演じていきたいと思っています」と意気込んでいる。

 福原は安田と「世の中にはびこる理不尽な出来事への立ち向かい方—。そんなテーマを堅苦しくなく、いかにエンタテインメントにするか。そして、ちゃんとお客さんに向き合いつつも、正面からではなく、突っ走る僕らの背中を見せて、後からついてきてもらえるような作品にしたいねって話をした」という。 

「安田君はフィクションに自分の本音を盛り込める人。今回もまだ隠している彼の本音、新しい顔を、役を通じて見せて もらえるはずです。また、黒木さん演じる妹役には、僕が初めて舞台上の彼女を観た時に感じた、噴火するような激しい印象を込めました。ちょっと複雑な兄妹の関係から、相手をどう尊重するか、もっと広くいえば人類愛を描くところにまで行きつけたらいいなと思っています」とコメントをよせている。
 
 他出演に、片桐仁、桑原裕子、安藤 聖、小林けんいち、みのすけ、 佐藤B作ら。

 京都・ロームシアター京都で、9月26日~10月2日。東京・東京建物Brillia HALLで10月8~30日。