『鎌倉殿の13人』の大河紀行で話題！テルミンの竹内正実が12月に東阪で復活のライブショー　5年前に脳出血で右半身に麻痺

　日本におけるテルミン演奏の第一人者である竹内正実が12月にコンサート「竹内正実復活のライブショー」を大阪と東京で開催する。ライブは、大阪は12月5日、東京は同6日の日程で、東京公演はオンライン配信も行われる。

　テルミンはロシア生まれの世界最古の電子楽器。触れずに演奏するのが特徴で、突き出たアンテナに手を近づけたり遠ざけたりすることで音程や音量をコントロールして演奏する。テルミン単体、ピアノや弦楽器などとシンプルな構成で演奏したり、ロックバンドなどの演奏に効果的に取り入れられたりして演奏されてきた。

　本コンサートは、クラシック音楽を思わせるアプローチでテルミンの美しい演奏を追及してきた竹内がテルミン演奏家としての再起をかけたコンサート。竹内は、5年前にコンサート中に脳出血で倒れ右半身に麻痺が残り、演奏に繊細さが必要となるテルミンを以前と同じように演奏することは困難となったが、現在は演奏時の利き腕の右腕と左腕の役割を入れ替えて“レフティ”のテルミン奏者として再起を図っている。

　コンサートは、国府弘子を筆頭にこれまでにCD作品やコンサート出演で共演したピアニストたちを招いてトークとライブパフォーマンスで制作当時を振り返る第1部と、バンド形式での演奏の2部構成で行う。竹内が開発したロシアの民芸品「マトリショーシカ」の形をしたオリジナルテルミン「マトリョミン」のアンサンブルも出演する。

　竹内が演奏家として再始動を決めて約1年のタイミングで行われるコンサート。今年は放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』本編後の「大河紀行」においてテルミンを奏で、登場人物が次々に退場していく物語をエモーショナルな演奏で彩って多くの人々の心を揺さぶった。今度は大阪と東京のライブハウスに復活の音を響かせる。

　チケットは、イープラスで発売中。