区制90周年の豊島区で「SDGsフェスティバル」子どもと大人 “オールとしま” で持続発展都市へ

 豊島区の区制施行90周年シンボル事業として、豊島区教育委員会「SDGsフェスティバル」が9日、豊島区立芸術文化劇場にて行われた。

豊島区立芸術文化劇場で行われた「SDGsフェスティバル」

「SDGsフェスティバル」とは、豊島区の「SDGs達成の担い手育成事業」の一環として、区立小・中学校全30校が地域の大人たちと協働でSDGsに取り組み、その活動を発信するもの。今回は代表として7校がさまざまなアクションを発表した。

 冒頭で豊島区の金子智雄教育長は「今回は総勢100名を超えるメンバーがこのステージに立ってくれます。区制施行90周年は100周年、さらにその先の未来がテーマで、まさに子どもたちの存在こそが未来への架け橋。未来へとつながるバトンを子どもたちに引き継ぐため、私たち大人も負けずに頑張りたいと思います」と挨拶。

学校の伝統として取り組む「朋有太鼓」の演奏を行った朋有小学校

 続いて朋有小学校の5年生が留学生にイケ・サンパークを英語で紹介する活動を発表。さらに代表委員会は全校に緑の募金活動を呼びかけ、保健委員会は月1回の新聞「セーフニュース」を発行、環境委員会ではリサイクルボックスや巻き芯回収ボックス、ゴミの量を減らす意識を高める活動を展開し、最後に学校の伝統として取り組む「朋有太鼓」の演奏を行った。

 目白小学校では “To the future” をテーマに、3年生は校庭から環境を考えるさまざまな取り組みを展開、これらとSDGsの関係を担当教師が解説した。4年生は雑司ヶ谷の伝統野菜「雑司ヶ谷ナス」を栽培し、自分たちで調理して市販のナスとの食べ比べを実行。6年生は校内や地域で着なくなった子ども服を回収、難民などの服が必要な人々に届ける “届けよう、服のチカラ” プロジェクトで約4500着以上の服を集めた。

 高松小学校は、地域の人々と共に住みよいまちを築いていく活動「地域とともに・・・SDGs」を紹介。2年生は地域の畑名人に話を聞きながら畑作りを、3年生は自分たちのまちの好きなところを調べ、4年生は通学路を花や緑でいっぱいにする活動を発表。生徒たちとそれぞれの活動に関わった地域の人が感想を伝え合った。

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