柿澤勇人「行くとこまで行っちゃいたい」 石丸幹二と迫力の歌唱 ミュージカル『ジキル&ハイド 』製作発表

 


 2023年3月に開幕するミュージカル『ジキル&ハイド』の製作発表記者会見が20日、都内で行われ、ジキルとハイドを演じる石丸幹二と柿澤勇人ら、主要キャストが登壇した。

 会見は、石丸と柿澤による歌唱からスタート。2人はステージに登場すると劇中の楽曲『時が来た』をスペシャル・ヴァージョンを披露し、報道陣や会見に招かれた50人の一般オーディエンスを圧倒した。

 2012年からジキルとハイドとしてこの作品に関わってきた石丸は、「1 つ前(の上演)が2018年で考えたら5年近く間が空いているんですが、自分の意識の中ではついこの間のような気がします。それぐらいすごくインパクトのある作品で、この役をやるにあたっては非常に体力が必要だということを思い出しました。若い柿澤くんとこの役を一緒にやりますけれども、カッキーに負けないように体力をつけて臨みたい」と意気込んだ。

 柿澤とはWキャスト。石丸は今回でファイナルとなり、柿澤が石丸からジキルとハイドを引き継いで行くかたちだ。

 柿澤は、『ジキル&ハイド』は加賀バージョンも石丸バージョンも見ていると言い、「日本を誇る大スターたちがやる役なんだなと思って見ていた。まさかこんな若造の僕がやれると思ってなかったので正直驚いております」と挨拶。そして「…ですが、若輩なりに一生懸命がむしゃらに稽古をして、皆さんに刺激を受けながら、石丸さんの素敵なところ、いいところをたくさん勉強させていただいて、盗ませてもらって、なんとか新しいジキルとハイドをを作れたらいいなと思っております」と話した。

パワフルでエモーショナルな歌唱でキャストも圧倒

 演出の山田和也氏は、石丸バージョン初演時から石丸とともに作品を届けてきた。期待することはあるかと聞かれると、「期待以上のことを見せてくれるお2人なので、こちらから期待するのはおこがましい。体力の続く限り表現の果てまでいっていただけるとうれしい」と、コメント。

 また、「毎回ここ(製作記者会見)で話題になるのは石丸さんのセクシーさやエロティックさをどうやってお客さんに届けるかってこと。女性スタッフがすごく頭を悩ませています。ジキハイ(ジキル&ハイド)史上、最もエロティックにやっていただけたら」。柿澤とは初タッグとなるため、「柿澤さんのエロさがどこに潜んでいるか分からない」と笑わせ、「普段の日常の世界では見えないようなところが見えてるのがこの作品の魅力。妖しいだとか、狂気とか、エロティックだとか、欲望だとかがどう見えてくるのが面白い」と話した。

 記者会見はユーモアも飛び出す和気あいあいとした雰囲気で進行。ベテランキャストも、今回初めて作品に参加するメンバーも一緒になって、顔をくしゃっとさせて笑った。

「この役は善と悪を分けたときにどこまでいけるのかというのがある」と、柿澤。「正解もないと思うし、どこまで深いところまで入り込んで腑に落ちるところで芝居ができるのかが挑戦だと思います。エロさうんぬんは分からないですけど、行くとこまで行っちゃいたいなって思ってます。山田さんにドン引いちゃうからやめてって言われるくらいまでやりたい」と、意気込んだ。

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