多摩動物公園、鳥インフルエンザの疑いで当面臨時休園。ツクシガモ4羽から陽性を確認

当面の臨時休園を発表した多摩動物公園

 多摩動物公園は14日、園で飼育しているツクシガモについて鳥インフルエンザが疑われる事例が発生したため、当面の間、臨時休園することを発表した。

 園によれば11日11時頃、カモ池で飼育していたツクシガモ2羽の死亡個体を飼育担当者が発見し、動物病院に収容。14日8時半頃には同じ池で飼育していたツクシガモ1羽の死亡個体を飼育担当者が発見し、10時頃、環境省の定める対応レベルに応じた野鳥サーベイランスにもとづき、鳥インフルエンザの簡易検査をしたところ、3羽とも陽性が確認された。同日16時頃には、同じ池で飼育していたツクシガモ2羽についても簡易検査を実施したところ、1羽について陽性を確認したため、安楽死処置を行ったという。

 園は防疫体制を強化するため、2月16日から当面の間、臨時休園することを発表した(15日は通常の休園日)。

 今後、死亡した4羽は検体を国立環境研究所に送り、確定検査をおこなう。また、都立動物園の上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園についても、園内の死亡野鳥の監視態勢強化や、野鳥に関する注意喚起の掲示、一部鳥類の展示中止を行うとした。