【オススメBOOK】今すぐ読みたい話題の本!水野しず『親切人間論』
「ミスiD2015」グランプリを経て、現在はPOP思想家、イラストレーター、コンセプトクリエイターなどとして活動する水野しず。
水野しず著『親切人間論』(講談社)書影
その水野の新刊『親切人間論』(講談社)は、メディアプラットフォーム「note」で連載中の「水野しずのおしゃべりダイダロス」の一部を再構成し、新たな書き下ろしを加えた初の論考集となる。
発売を記念した記者会見で、システマティックな現代に対抗する手段が “親切” だと主張し「皆さんにとってそうであるように、自分にとっても親切って当たり前なんですけど、世の中にとっては親切って当たり前じゃない。一番の親切を伝えたいという気持ちで書きました」と語った水野。
この生きにくい世の中で、誰にとっても切実な問題を考え抜き、〈本は全部読まなくてOK〉〈痩せなくていい〉〈「怒ってるでしょ」は全部ハッタリ〉など身も蓋もない真実を “親切” に提示。さらに、ブックデザイナーの祖父江慎が手がけた常識にとらわれない装丁により、著者をして〈もはや読まなくても持っているだけで得〉とまで言わしめる一冊だ。