日本一のフローリスト決定戦 父と息子でワンツー「2023 ジャパンカップ」
フラワーデザイン競技会「2023 ジャパンカップ」決勝戦が16日、東京ビッグサイトにて行われ、今年のフローリスト日本一に兵庫県加古川市の日坂明広さんが輝いた。
一般社団法人JFTD(会長:澤田將信、本部:東京都品川区)は“花の魅力を世界へ”をテーマに競技会を主体とした「JFTD 花キューピット フラワーデザインコンテスト」を毎年開催。そのメインイベント「ジャパンカップ」では日本全国から勝ち進んだフローリストが展示競技会、セミファイナルを経てザ・ファイナルで頂点を目指す。
「セミファイナル」と「ザ・ファイナル」は、ステージ上で行われるサプライズ方式の公開競技。開始まで内容が明かされていない花材と資材を使い、その場で発表されるテーマに沿ったディスプレイを時間内に制作する。
ザ・ファイナルには10名が選出。ファイナリストたちはまず3分間で花材・資材の梱包を解き、材料がそろっているかを確認。その後60分間で「絆」をテーマに6作品を制作。「デザイン完成度」「技術完成度」「テーマ表現力」「作業姿勢」の4項目で審査が行われる。
展示競技会、セミファイナル、ザ・ファイナルの総合点で決定した優勝者は兵庫県加古川市「ブロッサム」の日坂明広さん。息子の亮太さん、祐介さんと親子3人でセミファイナルに進んだが、同一店舗から2名までというルールにより、ザ・ファイナルには1位通過の亮太さん、2位通過の明広さんが出場。総合点で亮太さんも2位に輝き、親子でワンツーフィニッシュを果たした。明広さんは「これのために頑張ってきました。息子たちのためにもうちょっと引っ張りたい」と優勝の感激とさらなる意欲を語った。
3位には長野県北佐久郡軽井沢町「エスケイ花企画」の金澤忍さんが選ばれた。
審査員総評では「ディスプレイ競技ではこれだけの花材、資材を配られ時間も限られた中、よく頑張っていただいた」とファイナリストたちへの労いの一方で「しかしながらもっと花を使っていただきたかったという思いがある。また、ディスプレイなので長く飾るということを考えなければならないが、水がもらえてないとか床が汚れそうだなど、一時的にはよくても1日持たないのではないかという作品も見受けられた」と厳しい評価も与えられた。
写真左から:2位の日坂亮太さん、優勝の日坂明広さん、3位の金澤忍さん
日坂明広さんのザ・ファイナル ディスプレイ競技の作品