元恋人からの未練の言葉。よみがえるのは楽しかった思い出だけ?〈アラサー女子と考えるラブ トランジット第1話〜2話〉【ネタばれあり】
Prime Videoで配信中の新作恋愛リアリティ番組、Amazon Original『ラブ トランジット』。かつて恋人だった5組の元カップルたちが、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけたの造語)を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫るというもので、MC陣の豪華さもあり、配信前から話題を呼んでいた。元恋人と新しい恋で揺れる……と聞いて想像する「泥沼恋愛への期待」をあっさりと裏切った1〜2話。あらすじを紹介しながら、東京で働く独身アラサーたちがその恋愛模様と、見どころを語り合う。
語り手は、筆者である30歳のフリーライター女子(A)と、その親友である29歳のOL女子(B)。お互いに関係の落ち着いている恋人はいるものの、恋愛している時の感情の高ぶりに、想いを馳せることもままある。
元恋人と新たな恋で揺れる泥沼?と見せかけて…
番組は、メンバーの年齢や職業は明かされず、ブラインド状態で初対面を迎える。元恋人同士は面識があるけれど、そのことを悟られないように振る舞わなくてはいけない。そして、顔合わせをしてからすぐに“最初の試練”がやってきた。元恋人が書いた自分の紹介文が全員の前で発表されるというものだ。
A:紹介文、かなりアツい内容が多かったね。付き合ってないと分からないような内容ばかりで、新しい恋を始める相手という意味では、参考になる紹介文だったけど、ヨリを戻したいんだろうなって分かるくらいの内容のものもあったね」
B:別れた相手のことって、いいところばっかり覚えてるものじゃん。しかも文章だとより丁寧になっちゃうし……昔好きだった人にこんなにほめられたら、未練はなくてもうれしくなっちゃうと思う。
最初に感じたのは、新しい恋の行く末よりも、元恋人たちの関係だ。エモーショナルな演出のもとで、懐かしさを倍増させてしまう昔の恋と、何が起こるか分からない次の恋。比べることで見えてくる新しい選択肢もあるのだろうか。
夜にはまた、「あなたの次の恋に最も近いと思う人(元恋人も含む)に、匿名でメッセージを送る」という新たな司令が………。
元恋人を吹っ切り、進んでいく男女を見守る番組なのかと思っていたのに、まさかの展開。思いっきり期待を裏切られて、迷わず2話をクリックする。