上久保周哉「先のことを考えてもしようがない。目の前の試合にちゃんと勝ちたい」【ROAD TO UFC】

「ROAD TO UFC シーズン2」(8月27日、シンガポール・インドア・スタジアム)に出場する上久保周哉(日本/Itadaki Jiu-Jitsu/TRY H Studio)の試合を前にしたコメントがU-NEXTを通じて届いた。「ROAD TO UFC」(RTU)はアジア全域から集結した最も才能あるMMAアスリートがUFCとの契約をかけて競い合うトーナメント戦。5月27〜28日に中国のUFCパフォーマンス・インスティチュート上海で1回戦が行われ、各階級4名が準決勝に駒を進めた。準決勝の勝者が決勝戦へと進み、UFCとの契約をかけて対戦することになる。上久保はバンタム級準決勝でシャオ・ロン(中国)と対戦する。

バンタム級準決勝に出場する上久保周哉(©U-NEXT)

バンタム級準決勝でシャオ・ロンと対戦

 シンガポール入りして、気分はいかがですか?
「まあ日本と同じ夏。いつも夏だから暑いなとは思うんですけど、何回も来ていますが、散歩もしやすいし。いい国ですね」
 
 慣れた土地で気候も日本に近くて、調整も順調だったりしますか?
「そこは、特に調整で苦戦したことがないんで、関係はないですかね」
 
 気持ちの面でホームのような落ち着いた気分で迎えられたりしますか?
「前回がアウェーすぎたので、今回はホームということで。前回は、ファイトウイークからまあアウェーだなっていうのを感じていたので」
 
 ずっとアウェーな気持ちでいたことが試合にあたって気持ちの面など影響はしませんでしたか。
「特にはないですね。逆にホームだからといって何があるというわけでもないのですけど(笑)、(アウェーでも)変わらずというか、まあもし本番でマウスピースとかファウルカップ忘れたりしたら慌てると思いますけど(笑)」
 
 改めてトーナメント準決勝を迎えるにあたり、前戦(1回戦)を改めてご自身で振り返っていただければと思うのですが、上久保選手は期待の大きさの分だけ、あの上久保選手が苦戦するとは…と言われがちなところがあると思います。その点ではどう感じていますか?
「まあ、苦戦はしたけれど、あの試合は絶対に勝っていたと今でも思うし、試合が終わった時に自分が勝ったと思ったし。あれはトーナメント全体を通して“お前、油断するなよ”っていうメッセージだったんじゃないかと思ってすべてちゃんと吸収して、もう1回準備してきました。まあ相手が強いのはある程度想定はしていたし、弱い奴が出てくるわけないだろうと。むしろ自分は強い奴と試合がしたいなと思って、ここに来たので、むしろ初っ端からああいう相手とやれたのは自分にとってはありがたいかな、みたいな。まあ、でも単純に強い人と試合できるのは楽しいですよね」
 
 楽しいな!と思っている気持ちが油断を生むこともあるのですか?
「ああ、まあ、それが行き過ぎちゃうとよくないのかなと。まあ、そういう部分は、自分はしっかり調整しなきゃとは思っていますけれど」
 
 初戦を経て、改善してきたり、新たに取り組んだことなどはありますか?
「当然、相手は自分のことを100%警戒して、100%対策を立ててくるんだなっていうのが改めて分かったかなっていう感じですね。今までの相手は、何か、どこかで自分のことを下に見ているようなところがあって。常に相手も自分のほうが強いって思ってる中でやる試合のほうが多かったから、前回はそういう意味では、相手はチーム全体で、まあ何が何でも“100回に1回(の勝利)”を持ってこようとしてたんじゃないかなとは思って。そういう100%対策してきてるところを越えなきゃいけないというのは、実際に体感したことです」

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