都心のど真ん中に「喫煙喫茶」新宿「オールドルーキーカフェ」のカギは無人システム
健康増進法が改正されてから3年以上。飲食店や職場での原則屋内禁煙が義務づけられているが、新型コロナウイルスの流行などもあって、街にたばこを吸えるスペースが増えたとは言い難い。そんな中、西新宿の小滝橋通り沿いに喫煙者専用のカフェスペース「喫煙喫茶 オールドルーキーカフェ」がオープンした。なぜ、今わざわざ「喫煙喫茶」の運営に乗り出したのかを取材した。
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小滝橋通り沿いにオープンした喫煙者専用のカフェスペース「喫煙喫茶 オールドルーキーカフェ」
JR「新宿駅」西口D5出口から徒歩約3分。新宿都税事務所の交差点に面した雑居ビルの2階に「喫煙喫茶」という大きな張り紙が見える。同店は無人オペレーションとキャッシュレス決済を採用し、二重扉の前にある端末で年齢確認と利用プラン、支払い方法を選択するとQRコードが発行され、ドア横のリーダーで読み取ると開錠されて入店できる。店内で飲食物の提供は行わず、近隣のコンビニエンスストアなどで購入した飲み物を持ち込めるが、近々自動販売機も設置する予定だ。
同店はインターネット広告大手のアドウェイズのグループ会社であるオールドルーキーカフェが手掛ける新事業で、決済端末と施設のキーを連動させるシステムは同社が独自に開発したもの。事業責任者の清水洋一さんは「もともと代表取締役兼オーナーの岡村は筋金入りの愛煙家なのですが、このあたりに喫煙スペース、特に紙巻きたばこを席で吸える場所が少ないため “それなら作ってしまおう” という発想からスタートしました(笑)」と紹介した。