「第78回国連総会」ハイレベル・ウィーク開幕 世界のリーダーが一堂に会す
「第78回国連総会」が9月5日に米ニューヨークの国連本部で開幕し、19日午前10時(日本時間午後10時)から各国の首脳らによる一般討論(ハイレベル・ウィーク)が始まった。
「第78回国連総会」で一般討論演説を行うバイデン米大統領(写真:AP/アフロ)
ハイレベル・ウィークでは「信頼の再構築とグローバルな連帯の活性化:すべての人々にとっての平和、繁栄、前進、持続可能性に向けて、2030アジェンダとそのSDGsのための行動を加速させる」をテーマに掲げ、各国の首脳らが平和、安全、持続可能な開発を推進するためにグローバルな課題の解決策を探る。
アメリカのバイデン大統領は19日に演説を行い、ロシアによるウクライナ侵攻を改めて非難。「ウクライナの分断を許すなら、いかなる国家も安全ではない」と主張し、ロシアの侵略からウクライナを守るために世界が結束することを呼びかけた。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は侵攻後初めて対面で出席し、ロシアが食料やエネルギー、子どもの連れ去りなどあらゆるものを「武器化」していると強く批判。「我々は侵略者を倒すために団結して行動し、すべての能力とエネルギーをこれらの課題の解決に向けて結集しなければならない」と訴えた。
岸田総理大臣も19日から21日の日程でニューヨークを訪問し、20日に一般討論演説に臨む。
会期中にはSDGサミット、国連開発資金ハイレベル対話、気候野心サミット、「未来サミット」に向けた準備、パンデミック、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、結核などさまざまなテーマで討論や会合が予定されている。