いいや!これこそが恋愛!! 至極のラブロマンス映画『きっと、それは愛じゃない』を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 どうやら世間ではインフルエンザが流行ってるみたいですね。

 皆さん、気をつけましょう。僕も気をつけます。

 さて、今週も始めましょう。

『きっと、それは愛じゃない』12月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開 配給:キノフィルムズ(©2022 STUDIOCANAL SAS. ALL RIGHTS RESERVED.)

 恋愛映画全般には「ありえねぇだろ」と思う描写の多さに、否定派な筆者なのですが、許せるというか、好きだと思えるのは『巡り合い』『ローマの休日』『ノッティングヒルの恋人』『怪盗ルビィ』、あと、よく見ると丁寧に火炎放射器等で恋愛を描いている『ブルース・ブラザース」、ディズニー映画の『ラプンツェル』もいい!『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』の恋愛描写は、至高!! あ!意外と好きな恋愛映画あるな!この辺の作品は「脚本が、巧い!」のと、デフォルメされているものの、恋愛のリアリティがしっかりしていたところでしょうかね。

 そんな中で、7本目の指に入りそうな、素敵な恋愛映画を観ました。

「幼馴染の結婚までの流れをドキュメンタリーとして、撮影する女流映画監督の物語」

 イギリスのパキスタン系のコミュニティを舞台に繰り広げられるのですが、イギリス自体の人種の多様性や、宗教の自由、法律。
「これは、楽しそうに見せつつ“難しめの、社会派的なメッセージの話だな”」と、思って観始めたのですが、どんどん話が収束していって“恋愛”や“家族”という、あらゆる人種、人間にわかるテーマに落とし込まれていく。
あんまり詳しく書くとアレですが「ファーストキスの相手」の、結婚を映画に撮るんですよ!

 これだけでワクワクしませんか!?

 映画というか、脚本、物語は、意外と理科の実験とか論文の書き方とかと似ている部分があって「問題定義」から始まり、産業的に言うと「PDCA」、計画・実行・評価・分析・改善を、主人公が経て、ストーリーの結末にたどり着く書かれ方も多いです。

 今作『きっと、それは愛じゃない』は、もはや“タイトルが命題”から始まり、完璧な“実験の結果”を、エンディングに持ってきていました。

 愛ってなんなんでしょうね。是非、皆様御覧下さい。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
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