工藤公康氏が恒例の野球教室「みんなと一緒に野球をして楽しく過ごして」

 

 プロ野球の前・福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏が12月3日、東京・明治神宮外苑室内競技場で、小学生を対象にした野球教室「チャリティ・キッズ・ベースボール・スクール 2023」を開催した。野球教室には少年野球チーム7チーム約70人が参加、工藤氏をはじめ現役プロ野球選手らから直接指導を受け、ボールがグローブに吸い込まれる心地よい音と元気な声を会場に響かせた。

 工藤氏のライフワークである野球教室で、今年で30回目の開催。活躍中のプロ野球選手たちも参加することで知られており、今年も読売巨人軍の赤星優志、喜多隆介、ヤクルトの武岡龍世、そして読売巨人軍OBで職員の十川孝富氏が参加した。

 「一つ二つでも覚えて身につけてほしい。そして、練習を繰り返して上手になってほしい」という工藤氏の挨拶で始まった野球教室は、キャッチボールからスタートし、投手、捕手、内野手、外野手とポジションに分かれてグループ練習が行われた。


 キャッチボールでは、工藤氏や選手たちが子どもたちの様子に目を配りながら指導。「キャッチボールは相手の胸に投げることが大切。
受け取った人が次に投げる動作に移りやすい。思いやりを持って」と強調し、子どもたちの間を細かく歩いて個別にアドバイスも。「強い球や速い球を投げるのではなく、正確に投げることを覚えるのが大事」という言葉に子どもたちもうなづき、お互いの胸にボールを投げ合った。

 ポジションごとのグループ練習は、工藤氏や選手らがポジションに分かれて行った。投手部門では工藤氏が講師を務め、おなじみとなったプラスチックバットを使った練習。プラスチックのバットを上から真っすぐに振り下ろすことで正しい投球フォームを身につけることが狙いで、子ども達は工藤氏が見守る中、何度もカラフルなバットを振り下ろし、「すごい」「いいね」「もう一回やってみて!」といった工藤氏の言葉で何度もバットを振り上げた。そのほかにも、発泡スチロールのボールを使った練習も。工藤氏は「興味を持ってやればすぐに上手になる。これを続けて、野球も続けていってください」と温かい言葉をかけた。

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