「ハッピー、ハヌカ!」都心でユダヤの光の祭り イスラエルへの思いも寄せる
ユダヤ教の光の祭り「ハヌカ」を祝う「HAPPY CHANUKA FROM CHABAD OF JAPAN light up the world with acts of kindness 世界を照らすユダヤの祭り ハヌカ 2023」が12月11日、都内で行われた。日本のユダヤ人コミュニティのメンバーやサポーターら招待された約300人が参加、キャンドルに火を灯し、歌い、特別な夜を過ごした。
「ハヌカ」は紀元前2世紀頃にユダヤの人々がギリシア軍からエルサレム神殿を奪回したことを記念したお祭り。光のお祭りとも呼ばれ、ユダヤ歴の9月25日(今年はグレゴリオ暦で12月7日)から8日間、「メノーラ」という燭台のろうそくを毎日1本ずつ灯し、家族や知人で集まり、油を使った料理を食べたり、歌って、お祝いする。
イベントを主催したハバッド・ジャパンのラビ、メンディ・スダケヴィッチ氏は挨拶に立ち、「今年で東京タワーの下でハヌカを祝うイベントも8年目になりました。ご存じのように、ハヌカにおいて8はただの数字ではなく特別な意味があります。8日でメノーラ全体が点灯します。メノーラのすべてに火が入ることで、ここ東京にも光をもたらします」と話した。
点灯の前には、日本に暮らすGaliさんらも登壇。7歳のGaliさんは「みなさんと一緒にハヌカキャンドルを点灯できることに興奮しています。小さな光ですが巨大な敵を打ち負かした光です。みなさんと世界中の子どもたちの幸せを祈ります」と挨拶。
Moranさんは、「世界の違う地域に暮らし、異なる言語を話し異なる文化に身を置きながらも、私たちは自分たちが願う平和と愛のために団結しましょう。世界中のユダヤ人にとって難しい状況にある今は特にです。私は日本に感謝しています、私の第二の故郷です。イスラエルをサポートし続けるために、私たちの国と伝統をリスペクトし、都心でなんの心配もなくキャンドルを点灯させてくれました。ろうそくの光は闇を照らし、希望と静かな平穏、平和、そして癒しをもたらしてくれますように。すべての人質たちが家族と再会し、私たちの戦士たちが安全で、みんなが守られますように」と祈った。
なかなか火がつかない場面も、祈りを込めて!
この日は5日目の夜で、参加者が見守る中で、代表者が順に5本のろうそくを順に点灯。見守っていた人たちもキャンドルを掲げ、ともに伝統的な賛歌である「マオズツール」と「ハネロハラル」を歌った。子どもも大人も一緒になって歌うと、歌声は染みるように広がり、優しく会場を包み込んだ。