HIROTSUバイオサイエンス、線虫がん検査「N-NOSE」追加調査の結果を報告 ハイリスク判定者の20%超に確定診断 約7割がステージ0と1の早期発見
株式会社HIROTSUバイオサイエンスは18日、線虫がん検査「N-NOSE」の利用者の追加調査のリポートを公開した。
追加調査は、「N-NOSE」を利用し、2023年1~8月の間に検査結果を通知された人で、結果がハイリスクと判定された人を対象として実施。「N-NOSE」を受検後、病院で検査を受けたと回答した228人について、「実際にがんが見つかったか」の調査を行った。
その結果、 ハイリスク判定後に病院でがん検査を受診し、実際にがんが見つかったのは47名(20.6%)だった。がんの確定診断を受けた47名のうち、 65%以上がステージ0、または1で発見され、約50%が内視鏡、MRIで所見ありと判断された。
一般的ながん検診の陽性的中率(精密検査が必要となった後、実際にがんが見つかる確率)は約1~5%との報告もある。*1
追加調査では、がんと診断された部位、診断されたがんのステージ 、「N-NOSE」受検後に受けた検査、所見があると判断された検査、 体験談 などを聞いている。
「N-NOSE」ハイリスク判定後、病院での検査を行った結果、最も多くがんと診断を受けた部位は大腸、次が前立腺だった。
診断されたがんのステージは、65%以上がステージ0、または 1 という結果だった。
肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、肝臓がんの5大がんに焦点を絞った場合、ステージ0または1で発見された人は約70%となり、厚生労働省から報告されている5大がんのがん確定診断時における各ステージの割合*2と比較して、N-NOSEのハイリスク者の早期発見の割合は特にステージ0の割合が高いことが分かった。*2
調査方法は、インターネット調査、電話調査、面談調査で行われた。
*1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より(要精検率、陽性的中率)を 参照し算出
*2 厚生労働省健康局がん・疾病対策課「全国がん登録 罹患数・率 報告 2019」より。最も報告が多かった大腸がんについて調べた場合、厚生労働省健康局がん・疾病対策課 の報告と比較して、ステージ 0 または1、特にステージ 0 での発見が多いという結果が得られた。