中東サウジに『ドラゴンボール』テーマパーク建設決定 東京ドーム10個超の大規模パーク予定
東映アニメーションとサウジアラビアの大開発プロジェクト「Qiddiya」の調印式が22日、都内にて行われ、故・鳥山明氏による人気漫画『DRAGON BALL』の、世界で唯一となるテーマパークの建設が発表された。
サウジアラビアの首都・リヤドから車で約40分に位置するエリアで開発中のエンターテイメント総合都市「Qiddiya City(キディヤシティ)」に東映アニメーションが協力。この日の戦略的パートナーシップの調印を経て『DRAGON BALL』の世界観を体感できるテーマパーク建設にライセンス事業として参加する。
冒頭、東映アニメーションの高木勝裕社長は、先日急逝した人気漫画家・鳥山明氏を追悼。
キディヤ・プロジェクトを手がけるQiddiya Investment Co.(以下「QIC」)の、アブドッラー・アルダウード氏も「今、サウジアラビアではまたアニメ人気が高まっており、中東でも最大のアニメファンを誇る国となっており、約40%が『DRAGON BALL』を視聴しているというデータもあります」とサウジアラビアでのアニメ人気を伝えた。なおQICは公的投資基金の全額出資子会社であり、サウジアラビアが国としても大きな期待を寄せるプロジェクトとみられる。
この日は、キディヤシティに世界で唯一となる『DRAGON BALL』のテーマパークの建設が発表。パークは東京ドーム10個分以上、約50㎡の広さに、7つのエリア、30を超えるアトラクションが登場。パークのシンボルとなる、高さ約70メートルの神龍を模した大型ジェットコースターや、「カメハウス」「カプセルコーポレーション」など各シリーズの世界観を体感できるモチーフが広がり、レストラン、ショップ、ホテルも備える。オープンなどは未定。
構想は2021年にスタートしたとのこと。高木社長は「『DRAGON BALL』は日本だけでなく海外でも高い人気を誇る、当社にとっても重要なコンテンツ。その世界観がキディヤで体験できるのはうれしいこと。世界のたくさんの人に『DRAGON BALL』の世界を楽しんでいただければ」と期待を寄せた。
『DRAGON BALL』テーマパークの情報は23日から東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2024」に出展する「Qiddiya」ブースでも紹介。神龍ジェットコースターのジオラマも展示予定。