FULLCAST RAISERZ、拳挙げパジャマ対決制す!〈Dリーグ ROUND.12〉
日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」(以下、Dリーグ)レギュラーシーズンのROUND.12が4月8日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。レギュラーシーズンも残すところ2ラウンドとなり、チャンピオンシップ(CS)への出場権を獲得に向けて、各チームが勝ちへの意識をむき出しにした作品で火花を散らした。
シーズンも佳境を迎えるなか、ファンを高揚させる対戦カードが並び、前のめりになり続けるラウンドだった。
なかでも、どよめきと大歓声、そして静寂が入り混じったのが、この日の4試合目のSEPTENI RAPTURES(RAPTURES)とFULLCAST RAISERZ(RAISERZ)の“パジャマ対決”だ。
先行のRAPTURESのショーケースのテーマは「RESET」。メンバーのShigetoraが登場前の映像で、リラックスし自分をリセットした状態でパフォーマンスに向き合うといいものが生まれることがあると説明すると、メンバーはチームカラーともいえる光沢のある紺のパジャマでメンバーが登場。大きな低反発のクッションを中心に置いて、滑らかでリラックスしたパフォーマンスでオーディエンスをくぎ付けにした。
そして後攻のRAISERZのメンバーが登場。スポットライトがあたると、こちらも光沢のあるサテンのパジャマ姿。会場がざわつくなか、いつも通りに客席の中を進んでステージにあがると再びどよめきが。トレードマークの揃って拳をあげるポーズもリラックスした雰囲気を醸し出したが、ダンサーたちがベッドになったり、滑り台のようになってその上を滑り落ちたりと、RAISERZらしいやり方で「夢」を表現した。
結果はRAISERZが5-1で“パジャマ対決”を制した。
ROUND終了後の取材で、RAISERZのKTRは、「衣装のパジャマかぶりだったり、(作品の)コンセプトが似ていたことにびっくりした」と驚きを隠さなかったが、「人間で滑り台みたいなもの作ってみたりとか、僕たちにしかできないようなところは詰め込めたのですごくそこがよかったのかなと思う」と話した。
取材に参加した他チームのメンバーも、始まり方にも共通しているものがあったと会話に加わると、「向こうはヨギボーみたいなので、こっちは人間!」とみんなで笑った。
本ラウンドでは、RAIZERZのほか、ROUNDを重ねるごとに順位を上げているDYM MESSENGERS、CS出場には一戦も落とせないavex ROYALBRATS(aRB)、CS出場を決めているCyberAgent Legit、dip BATTLESが勝利した。aRBは鬼気迫るパフォーマンスでポイントを総取りするSWEEPで勝利を収めた。Valuence INFINITIESとKOSÉ 8ROCKSはドロー。Benefit one MONOLIZはノーマッチだった。
本ラウンドの様子は、D.LEAGUEの公式YouTubeチャンネルなどでアーカイブ配信している。
ROUND.13は5月3日開催。
次のページに、ROUND.12の勝利チームのコメント。