高梨沙羅、気候変動の影響は死活問題「スキージャンプは雪がないとできない」
毎年5月の第2土曜日の「世界フェアトレード・デー」を記念し、5月11日に都内で「ミリオンアクションキャンペーン2024」トークイベントが行われ、キャンペーンアンバサダーで女子スキージャンプの高梨沙羅、フリーアナウンサーの望月理恵、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙が登壇した。
この日は「気候変動×フェアトレード」をテーマにトークを展開。気候変動の影響で2050年に食べられなくなる産品としてコーヒー、バナナ、カカオが挙げられた。望月は「“コーヒーがなかったら飲まなくていいんじゃないの” と思うかもしれないけど、実際になくなってみると、自分の生活の中でどれだけ大切だったか実感するんじゃないか」と訴え「食べ物も人もそうですよね……別に何かあったわけじゃないですが(笑)」とおどけた。
エバンズも「食品以外でも気候変動の影響でコットンの収穫量が減ってきている。皆さん、服は着てますよね? 私たちはコットンでできている服を着ているので、それを守っていくことは重要。今日は全身フェアトレードで作られたお洋服なんです」と同調。
「スキージャンプという競技は雪がないとできない」と切り出した高梨は、ジャンプ台にだけ雪が積もった写真を投影し「周りに全く雪がない状態で違和感がありますよね。ヨーロッパに行くと降雪機でエネルギーを使って人工雪を作り、それを人の手でジャンプ台に張り付けている。すごく大変な作業が間に入っていて、そんな中で競技している私たちとしても完全には楽しめない。人口雪と自然の雪は粗さが違うのでケガにもつながってしまう。この状況にすごく危機感を持っていて、私たちの選択によってそれを減らすことができるのではないか」と呼びかけた。