浅倉カンナ「普通の女の子に戻る? 本当にそんな感じです」 引退試合で現王者・伊澤星花と対戦【RIZIN.48】

 2017年に行われた「RIZIN女子スーパーアトム級GP」覇者の浅倉カンナ(THE BLACKBELT JAPAN)が「RIZIN.48」(9月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)での伊澤星花(Roys GYM)をもって現役を引退する。引退試合を前にした浅倉にその理由、今後について話を聞いた。

「RIZIN.48」で引退試合に臨む浅倉カンナ
 浅倉はまだ女子高生だった2014年、17歳の時に「VTJ 6th」で総合格闘家としてプロデビュー。その後、修斗、PANCRASE、DEEP JEWELSで試合を重ね、2016年の年末の大会でRIZINに初参戦。その初戦こそアリーシャ・ガルシアに判定で敗れるも、翌年4月の2度目の参戦でアレクサンドラ・トンシェバに判定勝ちでRIZIN初勝利を挙げると、8月のDEEP JEWELSで石岡沙織を破り「女子スーパーアトム級GP」への出場権を獲得。シルビア・ユスケビッチ、マリア・オリベイラを破り決勝に駒を進めると、大晦日に行われた決勝ではRENAをチョークスリーパーで絞め落とし優勝を果たした。その後も再戦でRENAを返り討ちにするなど女子のエースとして君臨するも、2018年大晦日に行われた「RIZIN女子スーパーアトム級初代王座決定戦」で浜崎朱加に一本負け。2019年8月から2020年大晦日まで4連勝を飾り復活を果たし、2021年3月に浜崎の持つ王座に挑戦するも1-2の判定で惜敗。その後、SARAMI、V.V Meiには勝利を収めるも大島沙緒里、パク・シウには敗れるなど、なかなか突き抜けられない時期が続いていた。
 
 そんな中、今年7月の「超RIZIN.3」のリング上で引退試合でRIZINスーパーアトム級王者の伊澤と対戦することが発表された。
 
 1年5カ月ぶりの試合。この間はどんな生活を?
「練習はやったり休んだりという感じ。ジムに後輩ができたので、その試合のセコンドに入る中で一緒に練習して、いろいろなことを教えて、というような1年5カ月でした。ずっと休んでいたわけではないので、コンディションは保てていました。まあ、昔のように毎日めちゃくちゃハードにという感じではなかったんですが、試合があるかないかという感じの期間が長かったので、比較的がっつり練習はしていました」
 
 8月21日に行われた会見では「もともと長くやる気はなかった」と言っていましたが。
「そうですね(笑)。なんか…若い頃は格闘技を頑張っていたけれど、これだけではいけないなということは昔から思っていて。何って言うんだろう。違うことも頑張ってみたいという思いはあったので」
 
 若いころ、といってもまだ十分若いんですけど…。
「いやいやいや(笑)、20代前半の勢いに乗っていた時よりは。10代からレスリングをずっとやっているので、格闘技じゃない何かも絶対にしたいなってその時から思っていて。だから“今は格闘技を全力でやろう”と思いながら格闘技を続けていました」
 
 これから海外の選手とバンバンやっていこうという時期がコロナにぶつかったというように思えるのですが。
「そうなんです」
1 2 3>>>