ウェアラブルデバイスで最適な生活リズムを提案!「Welloop」が目指す “未来の健康” とは

SDGs HEADLINE〈シリーズ:未来トーク〉

 持続可能な未来へ向けた取り組みや、SDGs17の目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人やビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。

 今回は目標3「すべての人に健康と福祉を」と目標8「働きがいも経済成長も」に関わるライフスタイル改善プラットフォーム「Welloop(ウェループ)」について。サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社の特任上席研究員である水谷治央さんに聞いた。

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ウェアラブルデバイスを装着し、睡眠状態を毎日気軽に計測できるプラットフォーム「Welloop」

 はじめに、水谷さんの経歴について教えてください。

 水谷治央(以下、水谷)「専門は脳神経科学で、もともとアカデミア(大学や公的研究機関の研究職)での研究歴が長く、アメリカの大学にも留学していました。2016年頃に帰国してからは、研究職と並行して民間企業との連携が増えてきました。ちょうどディープラーニング(深層学習)が登場して第3次AIブームが到来し、“脳とAI” という文脈で脳神経科学の知見をAIの開発に生かしたり、AIを脳や体の理解に役立てたりといった領域で仕事をしています。あるベンチャー企業で、生体信号を健康増進に役立てるための社会実装に携わった後、現在の会社でこのプロジェクトを推進しています」

「Welloop」とはどのようなプラットフォームなのでしょうか。

水谷「Welloopは、皆さんの睡眠状態を毎日気軽に計測できるプラットフォームです。現在はこのプラットフォームを社会実装するため、自治体に協力いただいて実証実験を行っています。使用方法はリストバンド型か指輪型のウェアラブルデバイスを装着し、生体データを取得することで健康増進に役立てることができます。

 睡眠の質を向上するうえで睡眠リズムが重要だといわれますが、睡眠リズムというのは結構乱れやすいものです。Welloopは睡眠リズムを的確に計測して、睡眠や運動、食事する最適なタイミングを提案するシステムになっています。健康のために自分の行動を変えるのには時間がかかりますが、少しずつ意識を変えられるような仕組みになっていて、睡眠リズムを整えることによって健康課題を解決していきます」

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