バスケットボール 渡邊雄太『I’ll be back in no time.』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:西村尚己(2024年10月5日 りそなグループBリーグ B1 千葉ジェッツvs宇都宮ブレックス)
10月5日に行われたバスケットボールのBリーグ2024-25シーズン開幕戦、千葉ジェッツvs宇都宮ブレックス。
開幕戦に相応しい激しい攻防が繰り広げられ、延長戦までもつれた試合展開に新アリーナ「ららアリーナ東京ベイ」を埋め尽くした約1万人の観客は狂喜乱舞した。
そしてこの日、最も注目を集めたプレーヤーといえば、今シーズン、アメリカプロバスケットボールの
NBAから千葉ジェッツに移籍した渡邊雄太であろう。
世界最高峰の舞台で活躍したスーパースターの一挙手一投足にファンの熱い視線が注がれた。
もちろん、フォトグラファーである私もだ。
これまで一度も渡邊のプレーを撮影したことがなかった私にとって、この日最も印象的だったのは
激しいプレーの合間に見える“何気ない笑顔”。
なぜなら、それが渡邊の人柄を象徴しているかのように思えたからだ。
翌日に行われた第2戦。
突然のアクシデントが渡邊を襲った。
第1クォーター開始6分、ジャンプシュート後の着地で左足首を痛めて負傷交代したのだ。
診断結果は左足関節の捻挫で全治6週間。
すぐに自身のインスタグラムでファンに向けて、次のメッセージを伝えた。
“I’ll be back in no time”
満員のアリーナで再びあの笑顔に会える日を静かに待ちたい。
■カメラマンプロフィール
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
★インスタグラム★
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
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