松坂桃李と芳根京子「今回は結婚できて幸せでした」時代劇で2 度目の相手役

 

 映画『雪の花 ―ともに在りて―』(1月24日公開)の舞台挨拶が2日、日比谷にて開催中の第37回東京国際映画祭にて行われ、俳優の松坂桃李、芳根京子と小泉堯史監督が登壇。松坂と芳根が念願の夫婦役に感激した。

 吉村昭の「雪の花」を原作に、多くの人命を奪う疫病と闘った町医者の愛と感動の実話を描く本格時代劇。

 江戸時代末期に死に至る病・疱瘡(天然痘)に立ち向かった実在の町医者・笠原良策を演じた松坂は「緊張しましたね」と振り返ると、芳根も「小泉組でしか感じられない緊張感がありますよね」と同意したが、小泉監督は「緊張する現場づくりはしてないですけどね」と黒澤明の助監督時代からの小泉組にリラックス。そんな小泉監督に松坂は「小泉監督は自然も味方にする。天候も操れるんじゃないかと思った(笑)」と脱帽した。

 本作で夫婦役を演じた松坂と芳根。前回の共演も時代劇『居眠り磐音』だったといい、芳根が「和装の松坂さんのほうが見慣れてしまったので、逆に今が不思議」と笑いつつ「前回は結婚の約束をしてお別れする役だったので、今回は無事に結婚できてとても幸せでした(笑)」と言うと松坂も「こちらこそです」と頭を下げ、観客もそんな“夫婦”にほっこり。

 トークでは、松坂が芳根渾身のシーンに言及。芳根が「私自身、心が震えた瞬間がありました」と振り返ると。松坂は「終わった後、泣き崩れてましたもんね」と労いのまなざし。

 最後に松坂は「コロナの時代を経験したからこそ皆さんに刺さるのでは」をアピールした。

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