吉沢亮「日本は“手話”が進んでいる国」と聞き「もっと知るきっかけになれば」
公開中の映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の舞台挨拶が17日、都内にて行われ、主演・吉沢亮と呉美保監督が登壇。吉沢が本作の反響に感激した。
作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊) を原作に描く親子の物語。
9月13日に宮城県にて先行公開されて以来、反響を広げながらロングラン上映となっている本作。
主人公・五十嵐大役の吉沢は「うれしいのひと言ですね」と感激しきり。海外での反響にも「本当にすごいことが起きているなと。海外でもたくさんの方に見ていただいて。僕自身、この作品に時間もかけ思いも乗っかった作品でもあるのでうれしいです」。
先日、発表された第16回TAMA映画賞の最優秀主演男優賞受賞にも吉沢は「たぶん最優秀主演男優賞を頂くのは初めてなので。それがこの作品でよかったなと思いますね」と笑顔。
海外での映画祭参加が続いているという呉監督が「香港で、言語としての手話の立ち位置は日本の方が進んでいると言われた」と語ると、役作りで手話を学んだ吉沢も、その奥深さを語りつつ「進んでいる国なんだというのは僕の中でも意外というか。僕もこの作品に携わらなければ知らないことばかりだったし。何かを知るきっかけに、この作品がなってくれていればいいなと思いましたね」とさらなる反響に期待を寄せていた。