Valuence INFINITIESが「3度目の正直」KOSÉ 8ROCKSとのブレイキン対決制す〈Dリーグ〉

Valuence INFINITIES©D.LEAGUE24-25

 日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」の24-25シーズンのROUND.6が1月9日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。2025年の最初のROUNDとあって盛り上がりを見せるなかで、前シーズンのチャンピオンであるKADOKAWA DREAMSが明るさを感じさせるパフォーマンスで勝利、負けないCyberAgent Legit(以下、Legit)は今シーズン初となるSWEEPで勝利を収め、そして好調なValuence INFINITIES(以下、INFINITIES)は順当にポイントを重ねて、ランキングのポジションを上位に押し上げた。

 シーズンも中盤となり、トップから14位までのポイントの差がはっきりしてきたなかで、ROUNDを重ねるごとにバトルはより熱を帯びたものになってきている。

 この日行われた7つのマッチはいずれも白熱したものだったが、中でも、ブレイキン対決となったINFINITIESとKOSÉ 8ROCKS(以下、8ROCKS)は煙が出るような注目のカードだった。両チームはINFINITIESがDリーグに加入してから2回対決をしており、8ROCKSが1勝、そして1ドロー。INFINITIESは「3回目の正直ということで、めっちゃ気合入れて練習しました」(TSUKKI)。

Valuence INFINITIES©D.LEAGUE24-25

 先攻のINFINITIESは、昨シーズンのCHAMPIONSHIP(決勝大会)のファイナルで披露するために準備していたというショーで勝負。シンクロパフォーマンスでスタートすると、パーカッションのみのリズムが徐々に変わっていく楽曲に乗せてチームの特徴のひとつである心地良いラフさとグルーヴ感、そしてブレイキンのパワームーブやその合わせ技を楽々と繰り出して、8ROCKSを挑発した。全員で「見たか!」とでも言いうように両手を掲げてショーを終えるラストでは、「おー!」という低い声が会場に響いた。

 

KOSÉ 8ROCKS©D.LEAGUE24-25

 一方、8ROCKSは、しばらくチームから離れていたリーグ誕生時からチームを率いたISSEIが合流。テーマを「天」とした作品は8ROCKSらしい威勢のいい和テイストな作品。赤い衣装に身を包んだメンバーは三味線がはじき出す高速なリズムに合わせて周り、アクロバット技を繰り出し、高く飛んだ。赤の衣装も手伝って新年の幕開けを祝うかのような作品にも見えた。

 結果は、4-2でINFINITIESの勝利。ステージ奥のスクリーンに青の表示が増えていき、勝利が決まると、メンバーは飛び上がって喜んだ。

 Medical Concierge I’moon(以下、アイムーン)とLegitの対戦は予想しなかった方向で熱を帯びた“白”と“熱”な戦いになった。アイムーンはこれまでのアイムーンのイメージとは大きくことなる肉感とパッションあふれる熱気ムンムンのパフォーマンス。一方、Legitは、白い世界観のなかで無機質な印象を与えるショーで、アイムーンとは真反対ともいえるような作品でオーディエンスを圧倒した。結果はLegitがSWEEP勝利。SWEEP勝利は今シーズン初、またエースパフォーマンス(ソロ)トを担当したTAKUMIもポイントを得た。ROUND終了後の取材でTAKUMIは、うれしそうに笑顔をうかべつつも、「緩急が刺さってくれたんじゃないか」と冷静に分析。自身のエースパフォーマンスについては「エースパフォーマンスは、ROUND.2でもやらせていただいたんですが、その時は負けてしまって悔しい気持ちがすごいあった。絶対にもう 1 回やろう、勝ってやろうという気持ちで挑みました」と話した。

 昨年王者のKADOKAWA DREAMSは、シーズン開幕直後は苦しみも見えたが、ROUNDを重ねながら少しずつ復調、ランキングトップの定位置に収まった。

 ROUND.7は、1月23日に同所で。24-25シーズンは2025年5月22日が最終ラウンドで、6月19日にCHAMPIONSHIP(CS)がある。賞金総額は5000万円で、優勝チームには3000万円が贈られる。

 ROUND.6の様子はYouTubeのD.LEAGUE公式チャンネルなどで見られる。

 以下に、ROUND.6 勝利チームのコメントをまとめた。

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