加藤シゲアキ、能登復興支援小説のきっかけは直木賞選考会 小川哲「めっちゃ落ち込んでいて」

 NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキが1月21日、都内で行われた能登半島地震チャリティー小説企画『あえのがたり』(講談社、1月22日発売)発売記念会見に登壇した。

能登半島地震チャリティー小説企画『あえのがたり』(講談社)発売記念会見に登壇した加藤シゲアキ(撮影:田辺虎太朗)

『あえのがたり』は昨年1月、加藤が「なれのはて」で候補となった直木賞選考会の夜に加藤、作家の小川哲、今村翔吾の3人の呼びかけによって始まり、企画主旨に賛同した作家7人による “おもてなし” をテーマにしたアンソロジー。同書の著者印税相当分と、出版社の売り上げ利益相当分は能登半島地震の復興支援として寄付される予定。

 プロジェクトの発起人である加藤は「直木賞の候補になったと聞いたのが一昨年12月で、それから選考までの1カ月の間に能登半島地震が起きた。自分の選考という緊張感もありつつ、このタイミングで地震が起きたことで、作家として何か力になれることはないのだろうかと思うに至った」と説明。

「チャリティー小説という構想があったわけではないが、僕自身が30年前に阪神淡路大震災を経験したということもあって、何かできないのかなと思っている中で直木賞の待ち会に今村先生が来てくださって、“一緒に何かやりませんか” というお話をさせてもらった。その後、夜に残念会という形で食事していたところに小川さんが来てくださって、“こんな構想があるんですけど、チャリティー小説を一緒にやりませんか” とお誘いした」と加藤。

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