松村北斗「あのひと言さえなければ」日本アカデミー賞受賞“謝罪”スピーチを今なお悔やむ

 

 映画『ファーストキス 1ST KISS』(2月7日公開)のイベントが28日、都内にて行われ、俳優の松たか子、松村北斗と塚原あゆ子監督が登壇。映画にちなみ「戻りたい過去」を聞かれた松村が、日本アカデミー賞受賞スピーチで発した「ひと言」を振り返った。

 脚本家・坂元裕二とヒットメイカー塚原あゆ子監督が初タッグを組んだ異色のラブストーリー。

 この日の舞台挨拶は全国各地の劇場で中継されていることもあり、地方での撮影やロケ地での思い出話で盛り上がった一同。

 松村は、北海道の番組出演時に「生えているアスパラガスを“直食い”したら、本当に新鮮で、かんだところから水がブシャッて出て」というエピソードや、出身地・静岡への愛がさく裂するコメントで笑いを誘った。

 そんな一同に、この日「1月28日=逸話(いつわ)の日」にちなみ「過去に戻りたいエピソードは?」という質問。

 亡き母に映画の感想を聞きたいという塚原監督の感動的な回答のあとに答えることになった松村は、顔を手で覆いつつ「あのひと言さえなければ、ということがありまして…」と第46回日本アカデミー賞(2023)で新人賞と話題賞をW受賞したときのスピーチに悔恨。

 新人賞でのスピーチを何とか終えたものの「10分くらいで話題賞のスピーチがあって。俳優陣からしたら“誰だよ”、知ってる人からすると“うわ、またアイドル出てきたよ”って思われてるんじゃないかと、いたたまれなくて。“僕なんかが何度も出て来て…。こんな僕を話題にしていただいて…”と。まだそこで終わればよかったんですが、なぜか最後に“すみませんでした”と。あれさえなければ…」と謝罪で締めくくった受賞スピーチを悔やみきれない様子。

 松村は「感謝をいっぱい伝えればよかった。僕なんか…なんて話はいいんだから…」と自分へのダメ出しを続け、会場の笑いをさそっていた。

1 2>>>