スキージャンプ 葛西紀明『飽くなき挑戦』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
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2月14日から16日までの3日間、札幌市・大倉山ジャンプ競技場で行われたスキージャンプ男子の
ワールドカップ札幌大会(個人第22戦、23戦)。
今シーズン、ここまで優勝のなかった日本のエース・小林陵侑が2戦連続で優勝し、大会を盛り上げた。
そしてもう一人、注目を集めたのがスキージャンプ界のレジェンド・葛西紀明だ。
第22戦こそ予選落ちしたが、第23戦では予選を通過し、自身が持つギネス世界記録のワールドカップ
最多出場数を“579”に更新した。
試合後のインタビューで葛西選手は、ギネス記録更新については素直に喜んだものの、45位に終わった
結果については悔しがった。
「ここで失敗しているようじゃ世界とも絶対に戦っていけない。このくそジャンプだったらダメ。」
葛西選手は現在52歳。
冬季五輪には8回出場し、個人戦で銀メダル、団体戦で銀メダルと銅メダルをそれぞれ1つずつ獲得している。
今年1月、テレビのインタビューで来年のミラノ・コルティナ五輪について、葛西選手はこう話していた。
「もちろん出たい。9回目という記録も達成したい。
しかし、オリンピックに出場するためには、生半可なことでは通用しない。
ただ出場するという気持ちではなくて、必ず出場してメダルを取る。そういう強い気持ちが必要。
オリンピックで金メダルを獲って世界一になりたい」
レジェンドの“飽くなき挑戦”は終わらない。
■カメラマンプロフィル
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
★インスタグラム★
https://www.instagram.com/naoki_nishimura.aflosport/
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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