松重豊「好き嫌いする子に『孤独のグルメ』を見せて食育してるという話を聞く」ファンからマニアな質問

 

 公開中の映画『劇映画 孤独のグルメ』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、松重豊監督が登壇。31回の舞台挨拶登壇となった松重監督が“これまで聞かれなかった”マニアックな質問に回答した。

 原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名グルメ漫画を原作に、2012年に松重豊主演でテレビ東京系で連続ドラマ化した大人気シリーズの劇場版。

 12年にわたり主人公・井之頭五郎を演じ、本作では監督・脚本・主演として宣伝活動もけん引してきた松重監督。31回目の舞台挨拶登壇となったこの日は、これまでのティーチインで約200問の質問に答えてきた松重監督が「一度も聞かれたことがない」というマニアックな質問を厳選。

「無人島に漂着した五郎が“腹が、減った… ”と言うシーン、いつもはポン、ポン、ポンと3回引きがあるが、(五郎が孤島にたたずんでいる)4回目の引き絵はどう撮影したのか」という質問には「CGです、残念な話なんですけど(笑)。孤島感が出したかったので陸地や写りこんだ住居を消してもらいました」と、シリーズ史上最大の孤独感を表した“4回引き”の裏話をぶっちゃけ、観客も大笑い。

 幼稚園の息子がシリーズの大ファンで「どうしたら五郎さんになれるのかと聞かれた」というお母さんの投稿には、松重監督も「小さい子が好き嫌いをするから『孤独のグルメ』を見せて食育してるという話をよく聞くんです」と言い「僕も給食大好きだったんです。給食を残す女子生徒からもらって、なおかつ好感度も上げるということをしてました。残さず食べるともしかしたら五郎2世になれるかも」とアドバイス。

 会場からの質問では、食べるシーンの撮影は「基本的に撮り直ししない」という鉄則や、実は五郎が選ばないメニューなど舞台裏エピソードも飛び出し、松重監督は観客席まで赴き質問者に直接サイン入り“井之頭五郎名刺”をプレゼント。

 この日は、内田有紀や杏ら豪華キャスト、原作の久住氏、主題歌を書き下ろしたザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトら松重監督が“ノルマ”とした興行収入10億円も目前の大ヒットを祝福した。

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