広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演「一つの画面の中にこの3人がいる幸福感がすごい」
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映画『片思い世界』(4月4日公開)の完成報告会が3日、都内にて行われ、俳優の広瀬すず、杉咲花、清原果耶と土井裕泰監督が登壇。土井監督がトリプル主演を務めた3人の存在感を語った。
『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二と土井裕泰監督が再びタッグを組んだ話題作。
ある理由から強い絆で結ばれ、一軒家でともに暮らす女性たちを演じた広瀬、杉咲、清原。
美咲役の広瀬が「私はこの中だと長女的な立場。楽しくて愛おしい2人を見ているのがとても幸せだなという気持ちで現場にいました」と振り返ると、優花役の杉咲は「3人の時間が本当に楽しくて。しょっちゅうご飯に行っていたのに、クランクアップしてからそういうことがなくなって、幻だったんじゃないかという喪失感がありました」、さくら役の清原も「“お姉ちゃん”2人がいるから、こんなに活発で無邪気に生きてこれたんだなと思えるシーンがたくさんありました」と笑顔。
土井監督も「ふと気づくといつも3人一緒にいた。一晩中、撮影したことがあったんですけど、そのときも道端のパイプ椅子に座って、3人でずっとしゃべってたし。こんな女優さんだけど、僕やスタッフとかにも気を使わせない、そういう意識がちゃんとある人」と明かし「物語で描かれてない12年間を、3人が一緒にいることで埋めようとしてるんだなと思いながら見てました」と目を細めた。
世代を代表する3人による“奇跡のトリプル主演”に土井監督も「一つの画面の中に3人がいるときの幸福感がすごいんです。見てるだけでしあわせな気持ちになる。彼女たちが生き生きとしていればしているほど切なくなる。3人が一緒にいることで、ものすごい強い力が生まれている映画になっていると思います」。
この日は、坂元裕二作詞の劇中歌「声は風」を、劇中でも歌唱している杉並児童合唱団が生歌唱。3人もピュアな歌声に感無量の様子だった。