ミュージカル映画の最高到達点!『ウィキッド ふたりの魔女』がヤバかった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
一昨日(10日)、「転身爛漫!あのスターのマエとアト」という番組で僕が最近どんなことをしているのか紹介されていたようです。しばらくご無沙汰していた皆さん、安心してください。履いてます。いや、ちゃんとやってます。とにかくいい現状報告になったかと思います。しばらくTVer( https://tver.jp/episodes/epznd5xzr4 )でも見ることができるようなのでよろしければぜひ。
では、今週も始めましょう。

「サウンド・オブ・ミュージック」とか、「メリー・ポピンズ」とか、筆者の好みのピーキーな作品で言えば「ロッキーホラーショー」とか「リトルショップオブホラーズ」とか。邦画でも「無責任男シリーズ」とか、「快盗ルビイ」とか、ミュージカル映画は傑作揃いなのですが『ウィキッド ふたりの魔女』は、マジでヤバかった。
名作「オズの魔法使い」の、前日譚を描いた本作。
ミュージカル映画の変革期って、ヒュー・ジャックマンとエマ・ワトソンのレミゼら辺で「撮影中、オーケストラが生演奏をして、歌声をそのまま録音する」という、手法が可能になったあたりからで、そこからラ・ラ・ランドやグレイテスト・ショーマンという現代のミュージカル映画の傑作が生まれていったと記憶しています。
今作は、魔法使いの物語ということもあり、CGがバリバリに使われているんですが、リップシンク(クチの動きと歌声のシンクロ)が、尋常じゃない。生で録ってるとしか思えない。
ホウキで飛んでる人の、生の歌声、どうやったら録音できるんですか!?
主演のシンシア・エリヴォさんが、どちらかというと唇が厚い方で、特殊メイクもしているから、かなり「あとからクチの動きに合わせる」のは、難しいはずで、なによりミュージカル特有の「セリフと歌の中間」みたいな表現の繊細さに隙がなく、完璧な「ミュージカル映画」でした。
映画監督としては「どういう工夫をすればこれが撮れるんだろう」と、頭を悩ませ、劇作家としては「クソ!これを生の舞台でやるにはどうしたらいいんだ!」と、夜空を見上げるような、そんな傑作でした。
確か、舞台も2部作で(今回の映画は1部のストーリー)、なんならこのままオズの魔法使いにも突入できるから、マーベルばりのシリーズ化される可能性もあると思うので、今のうちにチェックしておくことをオススメします!