横浜流星「自分は人間としても頑固でつまらない人間」日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を初受賞

©日本アカデミー賞協会

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ横浜流星が最優秀主演男優賞を受賞。喜びとともに演技への熱い思いを語った。

 2020年に第43回日本アカデミー賞で新人俳優賞、2023年に第46回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞(『流浪の月』)を受賞。名前を変えながら逃亡する脱獄犯を演じた主演作『正体』で今回、最優秀主演男優賞を初受賞した横浜。

 受賞スピーチでは「藤井道人監督と出会って10年。5年前に新人賞を受賞したとき、藤井監督は最優秀作品賞を受賞されていた。自分にとって藤井組でこの場にいられることに大きな意味があります」と語り、横浜の言葉に客席の藤井道人監督の目にも涙。

 さらに横浜は「自分は芝居は上手くないですし、人間としても遊びがなく頑固でつまらない人間です。それを誰よりも分かっているから毎日、本気で、身命を賭す気持ちで作品と向き合っています。それを少し認めて頂けたような気がして、励みになりました」と感無量の面持ち。

「若輩者ではありますが、映画業界のさらなる発展のために尽力していきます」と意欲を新たにした。

 トークでは、特殊メイクで一重まぶたにした横浜が「現場では“縦浜流星”と呼ばれてました」と笑いを誘う一幕も。さらに『正体』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を初受賞した山田孝之との念願の共演を振り返りった横浜が「今度は山田さんが演じたような“追う刑事”を演じたい」と言い、山田は「その時は脱獄犯をやらせていただきます」と再共演を誓った。

『正体』は藤井道人監督が最優秀監督賞、吉岡里帆が最優秀助演女優賞を受賞した。

 放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、主人公の蔦屋重三郎を演じている横浜。その活躍に今後ますます注目が集まりそうだ。

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