今田美桜、朝ドラ『あんぱん』で“生きるよろこび” アンパンマンのやなせたかしさん夫妻がモデル「自分もそうなりたい」

 

 俳優の今田美桜が主演する連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合、朝8時など)の放送がスタートした。それにともなって、ドラマをPRする番組を始め、さまざまなメディア、SNSなどで、今田の元気な笑顔を見かける。笑顔になったり、ほっとしたり、時には胸を締め付けられるような気持ちにさせられたりする朝ドラこと連続テレビ小説。『あんぱん』はどんなふうに視聴者の感情を揺さぶってくるのか?  放送開始を控えた今田に聞いた。

「のぶが生活の一部になっています」

 撮影をスタートしてから約半年。今田は朝田のぶとして生活をしてきた時間を「あっという間。今はのぶが生活の一部になっています」と笑顔で振り返る。

「毎日とても自然にのぶになれている気がしています。撮影期間が長いというのも大きいと思いますが、現場の空気がとっても穏やかなんです。緊張感もちゃんとありながらですが、みなさんが放つエネルギーが柔らかくて。そこはすごく助かっているところです」

 現場の雰囲気の良さは『アンパンマン』の影響かと問われると「そうだといいですね。現場にいるみんなが『アンパンマン』がすご好きなのが伝わってくるんです」

『あんぱん』は、時空を超えて子どもから大人まで幅広く愛される『アンパンマン』のやなせたかしさんと妻の暢さんをモデルにした愛と勇気の物語。何者でもなかった2人が人生を歩んでいく中でさまざまな荒波を乗り越え、“逆転しない正義”のストーリーを届ける『アンパンマン』に辿り着くまでを描く。

 のぶについて、今田は「男まさりで元気いっぱいな女の子ではあるんですけど、感情豊かというか人の悲しみとかそういう部分もしっかり向き合う女の子。そこがのぶの魅力なのかなと思います」と語る。

 子役が演じるのぶは初回から元気いっぱいに駆け回る。都会からやってきた男の子・嵩が、学校で男の子たちにしゃれた弁当をいじられた時も、男の子たちをひとりで追い払ってしまった。ただ、嵩と出会ったことで、のぶが変化していく兆しが見えた。

 

「のぶさんのキャラクターにあこがれる」

 「やなせたかしさんに比べると暢さんがどんな方だったのかという資料はすごく少ないですが、やなせさんが書かれた本などを見ると、たまに暢さんのことが出てきたりして、懐ろが深くて、柔らかさと強さを持ってらっしゃる方なんだろうなと思います」

  自分と共通点はあるかと聞かれると「似ていたいと思うんですけど」と笑う。

 「これは普段からそうなんですが、演じていて、あこがれす。のぶさんのキャラクターの明るさ、ブレない芯の強さ、周りの人を巻き込んで引っ張っていく力とか。あこがれるからこそ自分もそうなりたい!という気持ちになります。自分がのぶさんと似ているかどうかは分かりませんが、似ていたいと思います」

1 2 3>>>