GW台湾特集!【映画編】最速金馬ファンタスティック映画祭&最新ヒット作レビュー
台湾を代表する映画祭といえば、アジアの映画祭の中で最も充実したラインアップを誇る11月開催の台北の金馬映画祭(金馬影展)だが、4月にはホラーやアクションなど「ジャンル映画」に特化した金馬ファンタスティック映画祭(金馬奇幻影展)が開催されることを知り、初めて参加した。

目玉はデイヴィッド・クローネンバーグ監督&スティーヴン・キング原作映画特集
会場は台北市信義区のシネコン2つで、近くには超高層ビル「台北101」やショッピングモール、デパートが立ち並ぶ人気エリアだ。日本でも人気の点心のレストラン、鼎泰豊(ディンタイフォン)も 2店舗ある。巨大なコンベンション・センターやホールもあり、ちょうど世界的に人気のK-POP女性グループ、KISS OF LIFEのライヴも行われキャパ3000強の会場のチケットはSOLD OUTだった(同じ週末に同じく人気K-POP女性グループ、NMIXXの公演も台北のお隣、桃園市で2日間開催されSOLD OUT)。K-POPは台湾でも大人気なのだ。
今回で16回目を迎えたこのファンタスティック映画祭だが、目玉は『サブスタンス』の作品賞含むアカデミー賞5部門ノミネートで再注目されているボディ・ホラーの祖、デイヴィッド・クローネンバーグ監督作の特集上映と、スティーヴン・キング原作映画の特集上映。なかなか強力な2本柱だが、注目を集めたのは昨年のカンヌ国際映画祭でお披露目されたクローネンバーグの新作 で、ヴァンサン・カッセル主演のSFホラー『The Shrouds』(原題)。墓地に眠る愛する人の死体が埋葬布の下で腐敗していく様子を見ることができる画期的なテクノロジーを巡る近未来を舞台にした官能的なボディ・ホラーであり、悲しきドラマだ。