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今年の夏休みディスク「CLOUD NINE」KYGO

2016.07.11 Vol.670

 この夏もEDMは勢力を増すばかりだ。日本にもフェスや海外の人気フェスをルーツに持つクラブイベントが上陸、ファンやパーティーピープルたちを楽しませている。そのなかで注目のサウンドが温かみのあるシンセやパーカッション、ウクレレのサウンドを取り込み、南国の雰囲気を感じさせると人気のトロピカルハウス。そのジャンルをけん引するのが、ノルウェー出身のKYGO(カイゴ)だ。本作は彼のデビューアルバム。心地よいサウンドがこの夏のクラブシーンを席巻しそうだ!

今年の夏休みディスク「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」EXILE THE SECOND

2016.07.11 Vol.670

 夏フェスが各地で始まり、テレビやインターネット上も夏休みの話題が厚めになってきた。それにともなって、今年のキラキラ(ギラギラ)した夏を彩るサウンドも耳に入ってくるようになった。そのなかで注目の楽曲がこの『YEAH!! YEAH!! YEAH!!』。EXILEのメンバーで構成された、EXILE THE SECONDの本格始動シングルだ。以前、挑発的なダンスミュージックで驚かせた彼らだが、新たなスタートを切るにあたって放たれる本作もオ・ド・ロ・キのサウンドだ。サウンドはジャケットのアートワークがそのまま音声化されたような印象で、プールサイドのパーティー、夏のアゲアゲなパーティーサウンドなのだ。楽曲の中で、タイトルが何度もリピートされるたびに気分が上昇していくのが分かる。どこかでパーティーやってないかしらと考え出すことになるだろう。音はもちろん視覚でも楽しむのがEXILE一族の作品。本作もその例に漏れず、ミュージックビデオは『ウォーリーを探せ!』状態。ひと夏以上楽しめる。

今年の夏休みディスク「夏.インストール」神聖かまってちゃん

2016.07.10 Vol.670

 対バンツアー『この夏1番うるさいバンド!ッ』大決戦ツアー!をスタートさせたロックバンド、神聖かまってちゃんの最新音源。ぶちまける心情、むき出しであろう心情がミニアルバムという枠には収まり切れないであろうボリュームと迫力でぎゅうぎゅうと押し込まれていて、再生した瞬間にはじけ飛んでいく印象だ。人の数だけ夏の種類がある。夏を意識しないようにして生きていく人もいるだろう。でも、この作品を聴くと、夏休み最終日にありがちな何かやり残したような気持ちに襲われる。

今年の夏休みディスク「DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム」

2016.07.09 Vol.670

 今もヒット中のベスト盤『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』とは少しアングルが異なる新ベスト。前のベストに収録されなかった曲、吉田、そして中村それぞれが「私だけのドリカム」をテーマに選曲したディスクで構成されていて、これぞ珠玉のベストといって過言ではない作品。収録された『雪のクリスマス』『しあわせなからだ』そして『週に1度の恋人』は新たにレコーディングしている。本作が発売された7月7日、日本記念日協会がこの日をドリカムの日として認定。音楽で願いを叶えてきた彼らにはぴったり?

夏フェスシーズン到来! まずは気持ちからアゲていこう!FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION (1997-2006) FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION (2007-2016)

2016.06.28 Vol.669

 日本の夏フェスを代表するフェスの1つであるフジロックこと、フジロックフェスティバルが 20回目の開催というア二バーサリーイヤーを迎える。それを記念し公式コンピレーションアルバムがリリースされる。最初の10年をまとめた〈1997-2006〉、それ以降現在までの〈2007-2016〉の2作品。それぞれ異なるレーベルからリリースされることになっていて、それぞれのコンピ盤がレーベルの垣根を超えて、フジロックを彩ってきたアーティストによる楽曲を収録。

 前者は、フジロック常連であるうえに、昨年骨折をおして出演し玉座でロックしたフーファイターズの『Everlong』、今年ヘッドライナーを務めるベック『Where It’s At』、そしてザ・ケミカル・ブラザーズの代表曲『Hey Boy Hey Girl』、今年出演するクーラ・シェイカー『Hey Dude』など全18曲を収録。後者は、今年のヘッドライナー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Dani California』でスタートし、JET『Are You Gonna Be My Girl』、ファン『We Are Young (feat. Janelle Monae)』、コールドプレイのアンセム『Yellow』と世界的に大ヒットを収めたナンバーが並ぶ。ザ・フレーミングリップス『Do You Realize??』、そしてザ・ポーグスの『Fiesta』まで全20曲のボリュームは聴きごたえたっぷりだ。

[COMPILATION]FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION(1997-2006)はワ−ナー、同(2007-2016)はユニバーサルより 6月29日(水)発売 各2500円(税別)

夏フェスシーズン到来! まずは気持ちからアゲていこう!「道なき道、反骨の。」東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama

2016.06.26 Vol.669

 スカパラの愛称で親しまれる、東京スカパラダイスオーケストラの最新シングルは、異なる音楽フィールドで活躍する人物をボーカリストに招いて創り上げるシリーズの最新作。本作でマイクを手にしたのは、伝説のバンドHi-STANDARDのギタリストであるとともに、ソロとしても活躍、長きに渡って若者のカリスマとして影響力を持ち続けているKen Yokohama。彼が歌うといえば英語詞だが、この曲ではスカパラの谷中敦が書き下ろしの日本語で綴られた男気あふれるストーリーを歌う。辛いこともあるけどなんとか前へ——。意地とも言える物語が熱っぽいボーカルとスカのリズムと相まって、聞くものの心を熱くする。

[J-POP SINGLE]JUSTA MUSIC 発売中 【CD+DVD】2300円、【CD】1000円(ともに税別)

夏フェスシーズン到来! まずは気持ちからアゲていこう!「Vキシ」レキシ

2016.06.26 Vol.669

 ここ最近は俳優としても活躍している池ちゃんが、本業である音楽フィールドで最新作を発表。レキシとしては通算5作目のアルバムだ。これまで発表した作品のなかで、レキシというプロジェクトとして制作した感触があると本人もいうこの作品は、これまで以上に、おかしみがあって、趣きがあって、切なさがあって、ウキウキするビートやメロディーがある。そんな本作は祭り気分をアゲる最新音楽作品としては筆頭に位置する。冒頭からアッパーな『牛シャウト!』、レキシサウンドに新風を吹き込んだ感のある『KMTR645 feat.ネコカミノカマタリ』、レキシを変えた『SHIKIBU feat.阿波の踊子』など10曲。今回も参加アーティスト陣の豪華さはとんでもない。

[J-POP ALBUM]ビクター 発売中 【CD+DVD+手書きジャケット】完全生産限定盤3800円、【CD+DVD】3800円、【CD】3000円(すべて税別)

夏が来る前に聴いておきたい音楽。「The Getaway」Red Hot Chili Peppers

2016.06.16 Vol.668

 最強にして最高の米ロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの最新作。前作『アイム・ウィズ・ユー』から約5年のインターバルを経て発表されるオリジナル・アルバムで通算では11作目になる。プロデューサーにデンジャー・マウスを迎え、ベックやレディオヘッドなど数々のアーティストを手掛けてきたナイジェル・ゴッドリッチがミックスを担当したという本作は、珠玉のメロディーと体が動かないわけがないグルーヴ、そして染み入るとともに行間を考えさせるリリック……とRHCPらしさがさく裂。さらなる進化と深化も感じさせる。フジロックで来日。苗場でRHCPの新しい世界に腰砕けになる人続出か。

夏が来る前に聴いておきたい音楽。「I wanna be 戸渡陽太」戸渡陽太

2016.06.14 Vol.668

 福岡出身のシンガーソングライター、戸渡陽太(とわたり・ようた)のメジャーデビューアルバム。以前から耳の肥えた音楽ファンの間では注目を集めていた存在だけに、メジャーデビュー作とはいえ、圧倒的な音楽の存在感と安定感、そして豊かさを感じさせるアルバム。それもそのはずで、深沼元昭、高桑圭(CurlyGiraffe)といった楽曲プロデュース陣、そして東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一、GREAT 3の白根賢一ら豪華レコーディング陣が、戸渡の音楽の良いところを最大限に引き出しているのだ。一度聴いたら忘れない歌声も含めて、この夏注目を集めること間違いなしのアーティストであり、作品だ。

夏が来る前に聴いておきたい音楽。「A Moon Shaped Pool」Radiohead

2016.06.14 Vol.668

 その一挙手一投足に地球上が注目する英ロックバンド、レディオヘッドが先日、待望の最新作をインターネットを介して発表。本作はそれをパッケージ化したものだ。レディオヘッドは、作品を発表するたびにスタイルを変えてキャリアを積み重ねて来たバンド。いろいろな意味でファンは裏切られたり、歓喜させられるのだが、それでも離れることができない。そうした魅力を登場以来ずっとまとっているバンドだ。今作でもまた、彼らは新しいサウンドを用いて、前作とは違う世界を見せ、感じさせてくれる。ストリングスやピアノ、何よりもトムのボーカルという有機的な要素と電子的な要素が、自分の身の回りで起きているすべてのことを包み込んでしまうような優しいハーモニーを作り出している。これまでの作品の例に漏れず、美しい映像作品とともに、ゆっくりじっくりと堪能したい楽曲群だ。バンドは本作を携えて人気夏フェスのサマーソニックで来日が決定している。どんなセットリストが展開されるのか、今から期待が高まる!

夏が来る前に聴いておきたい音楽。「TIMELESS WORLD」コブクロ

2016.06.14 Vol.668

 時代を超えて愛される名曲の数々を世に送り出し続けているコブクロの最新アルバム。彼らが紡ぐ曲たちは、どんな時代に合っても聴く人の心に届く“いい歌”ばかり。アルバム『NAMELESS WORLD』がヒントというアルバムタイトルだというが、そんなことも感じてしまう。収録曲は、映画『orange−オレンジ−』主題歌『未来』を始め、CMソングとしておなじみの『SUNRISE』、そして、遠距離制作でも話題のコラボ曲『NO PAIN, NO GAIN feat.布袋寅泰』など全15曲。しっとりと歌いあげる壮大なナンバーから、前のめりなロックチューンまで収め、コブクロの引き出しの多さを改めて聞かせるような作品に仕上がっている。

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