唯一無二の歌声で多くの人を魅了し続けているシンガーソングライター、秦基博が待望のオリジナルアルバムをリリース。自らすべての楽曲の作詞作曲、アレンジ、そしてプロデュースも手掛けた気合の入った作品には『ダイアローグ・モノローグ』、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌『ひまわりの約束』などシングル曲のほか、CMソングとしておなじみのナンバーを含めて、全13曲を収録している。心にじわっと染みてくるバラード、かき鳴らされるギターに男気を感じずにはいられない曲など、秦の音楽の魅力があふれんばかりに収められている印象だ。温かい毛布で包み込んでくれるような作品。必聴だ。
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寒空にぴったり!?「Art Angles」Grimes
最もエキサイティングなバンドに選ばれたこともあり、その後、その一挙手一投足に注目が集まっている。本作はそんな彼女が放つ最新作。活動拠点であるロサンゼルスでレコーディングされ、これまで同様にすべて彼女自身の手によって制作されている。楽器の生音と機械的に打たれるリズムやビート、それに浮遊感のある囁くような歌声や叫びが重なったり、心を揺さぶる美メロソングなど、楽曲を通じて、次々に異なる景色を見せてくれるアルバムだ。本作には、ジャネール・モネイや、台湾のラッパーのアリストパネスをフィーチャーした楽曲など14曲を収録した。
寒空にぴったり!?「DENKI GROOVE THE MOVIE? —THE MUSIC SELECTION—」電気グルーヴ
結成26年を迎えてもなお、圧倒的な存在感を放ち続ける電気グルーヴ。独特なテイストやエンターテインメントシップにあふれるステージング、奔放なキャラクターのイメージも強いが、テクノをメジャーシーンに持ち込み、日本のポップミュージックの歴史を変えたスゴい人たちでもある。そんな彼らの26年を総括するといっても過言ではないドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? —石野卓球とピエール瀧—』がこの26日から期間限定で公開される。これまでの膨大な映像からピックアップしたシーンと、関係者のインタビューで構成されている作品で、『モテキ』や『バグマン。』の大根仁が監督していることも話題になっている。この作品は同映画のサントラ。大根監督が選曲を手掛けた電気グルーヴのコンピレーション盤となっている。フジロックフェスティバルを始めとしたライブ音源や、レア音源、さらに映画のテーマソングともいえる『N.O.』の新録も収録した。ファンは言うまでもないが、聞くほどに胸がアツくなる作品。年末年始の決定盤。
寒空にぴったり!?「What Dreams Are Made of」R.City
マルーン5のフロントマンとコラボした『ロックト・アウェイ feat.アダム・レヴィーン』が世界中でヒット中の兄弟シンガー/ソングライターデュオのR.シティのメジャーデビューアルバム。カリブがオリジンの彼らのサウンドは、レゲエやカリビアンをベースに、R&Bやヒップホップなどを取り入れ、咀嚼したもの。マイリー・サイラス、クリス・ブラウン、リアーナ、ジャスティン・ビーバーらのヒット曲にも携わってきただけに、最先端のビートやサウンドとグルーヴからなる楽曲にポップネスが加わり、多彩な要素が入り組みつつもそれぞれの曲が洗練された印象。アダムとの純愛ソングを筆頭に胸アツな曲ばかり。
寒空にぴったり!?「シャンデリア」back number
放送中のドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)の主題歌『クリスマス』も好調なback number(バックナンバー)が最新アルバムをリリース。一度聞いたら忘れない心に響く美しいメロディーと、共感を覚えやすい世界観で多くの支持を集める彼ら。本作もまた期待を裏切らない彼ららしい楽曲が詰まっている。収録曲は、広瀬すずが出演し話題になった昨年のJR SKI SKI CMソング『ヒロイン』を始め、最新シングル『クリスマス』などシングルを軸に全12曲。CMなどで耳なじみのいい曲も。美しいナンバーから、前のめり感のあるロックチューンなどバラエティーに富む。さまざまな魅力に触れられる。
ハートに火をつけるミュージック!「PRODUCT」SOPHIE
ハドソン・モホークやラスティーなど今をときめくアーティストたちを輩出するスコットランドはグラスゴーが生んだベース・ミュージックの新たな才能、ソフィーことサミュエル・ロング。本作は、マドンナ、ディプロなど超大物をも魅了してきた彼の作品をコンパイルしたシングル・コレクション。『BIPP』『ELLE』と彼が頭角を現した曲はもちろん、米マクドナルドのCM曲に起用された『LEMONADE』など新曲を含めて8曲を収録。
日本盤にはボーナストラックも追加されている。彼の作品の魅力はキュートでストレンジなポップサウンド。本作はそれを余すことなく楽しめる。安室奈美恵の楽曲プロデュース、きゃりーぱみゅぱみゅとの対談など日本のアーティストともつながりがある。いま注目したい人物。
ハートに火をつけるミュージック!「SHIKIBU」レキシ
土器や武士など日本の歴史を散りばめたグルーヴ感あふれる楽曲やユニークなステージパフォーマンスで人気を集める、レキシが初めてのシングルをリリース。これまで複数のアルバムを発表しているために、ファースト“シングル”と言われても正直なところピンとこない。でも本作はそんな印象を簡単に吹き飛ばしてしまう。
今作のテーマは平安時代に数々の恋愛模様を描いた紫式部。タイトルトラック『SHIKIBU feat. 阿波の踊り子』はノリのいいロックテイストの楽曲で、阿波の踊り子ことチャットモンチーの心地よいコーラスで思わず体が動き出しそう。カップリング『Takeda’2 feat. ニセレキシ』ではタブラ奏者のU-zhaanとコラボしている。年末年始のパーティーシーンを盛り上げる…かも?
ハートに火をつけるミュージック!「FIND WHAT YOU LOVE AND LET IT KILL YOU」 HURRICANE #1
英バンドのハリケーン#1がカムバック、16年ぶりとなるサードアルバムをリリースする。96年に結成し、古き良き時代のロックンロールやソウル、カントリーなどの影響を受けた楽曲で人気を集めたが、中心人物だったアンディ・ベルの脱退を期に99年に解散。復活はソロで活動していたアレックス・ロウがメンバーを一新し再結成、再始動を果たすものだ。アルバムはソリッドなロックンロール作品で、華美に飾り立てることなくオーガニックでベーシック。そしてハッピー感のある内容で、何度も再生し続けたくなる仕上がり。アレックスはこれらの楽曲を自身のがんを治療していた病院で書き上げたという。現在は病を克服し、ツアーに出るのが楽しみと話している。心揺さぶられるアルバムだ。
ハートに火をつけるミュージック!「RAINBOW」エレファントカシマシ
作品を発表するたびに、熱を帯びた楽曲の数々で音楽ファンを熱狂させる。ロックバンドのエレファントカシマシはもう長くなったバンドの歴史のなかで何度も何度もそれを繰り返してきた。最新アルバムとなる本作でもまた、同じように多くの人の心をがっちりとつかみ、夢中にさせる。前作からは実に3年半ぶりとなるアルバムには、『ズレてる方がいい』『愛すべき今日』『あなたへ』そして『Destiny』というシングル曲を含む全13曲を収録。骨太ロックから、ライブ映えしそうなアッパーな曲、切なさが爆発する美しいメロディーを持つナンバー、小説の世界に入り込んでしまったような感覚になる楽曲などバンドの魅力がすべて詰め込まれている。聞けば体温が上昇することは間違いなし。
歌声がココロにしみる…「Bleeds」ROOTS MANUVA
レゲエDJにあこがれつつ、ヒップホップと出会い、オンリーワンのスタイルを築き上げたMC、ルーツ・マヌーヴァの最新作。ジャマイカ移民にルーツを持ち、サウス・ロンドンで生まれ育った彼はイギリス音楽史を語るうえで最も重要なアーティストの一人として作品を生み出している一方で、ブラーをはじめとしたさまざなアーティストとの協業で圧倒的な存在感を示すとともに、多大な影響を与えている。一言でいうと、最新作はエモーショナル。ドラマチック、シアトリカル、美しいサウンドに現代社会の評論を乗せる。聞くほどに心に響く。フォーテット、エイドリアン・シャーウッドらも参加。
歌声がココロにしみる…「Christmas Hearts〜winter gift〜」クリス・ハート
街にクリスマスイルミネーションが灯るようになると、クリス・ハートの歌うクリスマスソングが聴きたくなる。今年もそんな冬がやってきた。それに合わせて、大ヒットし、全国各地のライブ会場を沸かせた『Christmas Hearts〜winter gift〜』が装いも新たに登場。昨年の収録曲に、辛島美登里『サイレント・イヴ』、稲垣潤一『クリスマスキャロルの頃には』、そしてMISIAの『Everything』と3曲のカバー曲を新たに収録した。J-POPはもちろん、ワム!の『LAST CHRISTMAS』、『ジングルベル』や『赤鼻のトナカイ』などからなるスタンダード・メドレーなどクリスマスのムードが詰め込まれている。