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kainatsuが待望の新曲『凜ダンス』をリリース

2012.10.01 Vol.567

 シンガーソングライターのkainatsuの待望の新曲『凜ダンス』が9月12日リリースされた。
「甲斐名都」のアーティスト名で2006年にメジャーデビューしたkainatsu。長く親しんだ名前の表記を今年4月に変更した後、第1弾のシングルとなる。
 もともと小さな体で愛らしい笑顔と、女性としての優しさや柔らかさに目が行きがちだったkainatsuだが、この『凜ダンス』では、歌詞の中で「瞬間を生きてゆきたい 情熱のまま」と歌うように、運命に流されることなく抗うような力強い意思が加わった。文字通り再出発にふさわしい楽曲で、現在ヘアケアブランド「BEAS
HOW By Noz」のCMソングとして全国でオンエア中だ。
 また、カップリングの『あいをつくろう』は東日本大震災直後に、自身の無力さを感じつつも、あふれ出た感情をそのまま歌った曲。直後のラジオ番組で生演奏し反響を呼び、こちらも早くからCD化を望む声が大きかった楽曲だ。

CD 連絡 / 在日ファンク

2012.10.01 Vol.567

 ハマケンこと浜野謙太が率いるファンクグループの最新作。彼らはジェームス・ブラウンのファンクを継承し、現代のニッポンのフレーバーで再構築し、ファンクスピリットを日本に注入するグループ。衝撃を与えた前作『爆弾こわい』に続くセカンドだが、高く評価された前作を軽く飛び越える“クールでカッコ良い”アルバムになっている。ライブやフェスなどを通じて、よりグループとしての結束が強まった感があって、ファンクネスは上昇。さらにハマケンだけでなく、メンバーが作詞作曲を手掛けた楽曲も収録されているのにも注目だ。ファンキーだけれどリスナーと親密な関係を築くスタートチューン『ホームシック』、少しレトロな雰囲気を帯びた男気ナンバー『ダチ』、メロウでぎゅっとハートをつかまれるリード曲『嘘』はもちろん、インタールードを含めて、1秒たりとも聞き逃せない作品。この秋ナンバーワンマストバイ!

CD Soul Cookin’ / クオシモード

2012.10.01 Vol.567

 ソフィスティケイトされたサウンドと熱いスピリットを併せ持つ、クオシモードの最新作。“ソウル・ミーツ・ジャズ”がキーワードとなっている本作では踊れるジャズサウンドを取り入れ、バンドの新たな可能性を探り、見事に開花させた。メンバーそれぞれのグルーヴを混ぜ合わせ、さまざまな材料を組み合わせて1つの料理を作るように、作られた楽曲はそれぞれが味わい深い。全14曲の収録曲には『Summer Madness feat.横山剣(Album』のほか、『Slow Motion feat.土岐麻子』など違いの分かるアーティストを迎えたナンバーも。秋の夜長にじっくりと味わいたいアルバムだ。

CD トゥルース・アバウト・ラヴ / P!NK

2012.10.01 Vol.567

 パワフルさと繊細さを兼ね備え、魅力あふれるスーパーウーマン、P!NKの最新作。“愛についての真実”というストレートなタイトルのこの作品で、彼女は、音楽を通じて、愛を語り、届ける。前作の発表後、真実の愛を見つけて母になった。本人も「すべてが新しいような気がする」と感覚の変化を感じているようで、その結果、これまでとは少し違った新しいP!NKが聴ける。タフであることの真実、彼女のタフさの背景が収録曲の端々から感じ取れる。アルバムには、FUN.のヴォーカリストのネイト・ルイス、リリー・アレン、エミネムも参加。彼女が支持される理由が分かるアルバムだ。

ウノ! / グリーン・デイ

2012.09.24 Vol.566

 今夏のサマーソニック、そして単独公演においても、あらゆるオーディエンスを取り込む魅力的なライブを繰り広げた、米ロックバンドのグリーン・デイ。90年代に、メロディックかつキャッチーなロックで世界中の若者を虜にし、たくさんのフォロワーを生んだ彼らは、その後、グラミーアーティストとなり、ノリだけではなくメッセージを発する存在として認知されるとともに、リスペクトを集めるバンドになった。そんな彼らが今年から来年にかけて取り組むのがアルバム三部作。本作はその第一弾。次々に生まれてきた楽曲は「あらゆる心情に訴えかけるもの」。じっくりと聴きたい。第2弾は11月、第3弾は来年1月に発売。

テンペスト / ボブ・ディラン

2012.09.24 Vol.566

 デビュー50周年、実に71歳となったボブ・ディランが通算35枚目となるオリジナルアルバムを完成させた。常にアメリカ、そして時代のストーリーテラーとして作品を発表してきたディランだが、今作でもその軸は変わらない。亡き友ジョン・レノンに捧ぐ『ロール・オン、ジョン』は感動を呼ぶ楽曲、タイタニック号の悲劇を歌う『テンペスト』は14分に及ぶ大作。生けるレジェンドの歌声を堪能して。

プッシュ・アンド・ショウブ / ノー・ダウト

2012.09.24 Vol.566

 グウェン・ステファニーが率いるバンド、ノー・ダウトが放つ11年ぶりの最新作。ビジュアルと心を揺さぶる作品の数々で90年代に圧倒的な存在感を醸し、時代のアイコンにもなった彼らが、プライベートも充実させつつ「必要な時間をかけ」「確かめながら」1曲ずつ作っていったという本作は、かつてを上回る輝きを持つ。モダンかつレトロな作風が、2012年の今のシーンにも波風を立てそうだ。

バトル・ボーン / ザ・キラーズ

2012.09.10 Vol.565

 米ロックバンドのザ・キラーズが再始動、4年ぶりとなるアルバムを完成させた。最新作はバンドの持つスタジオの名前、そして出身地であるネバダ州にも由来する『バトル・ボーン』をタイトルにしていて、自身の音楽のルーツに向き合った内容。ポップでキラキラしたロックサウンドで人気を集めてきたが、今作はリードシングル『ランナウェイズ』の非常にアメリカンでざらついたロックチューンに象徴されるように少し風合いが異なる。とはいえ、ザ・キラーズのカラーも大切にしている。

ランドマーク / ASIAN KUNG-FU GENERATION

2012.09.10 Vol.565

 揺るぎない人気を誇るアジカンこと、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの最新アルバム。彼らが響かせるロックには、ザワザワさせたり優しく包みこんだりする琴線にふれるメロディーと、「内」と「外」をつなぐ世界感があり、それが彼らの味だが、今作ではそれに隣の人、日本人、果ては世界までを巻き込むような力強いメッセージが加わっている印象。さらにそれらが、小説的というよりもニュース的なアプローチで、より現実に向き合っている感がある。それも問題を指摘するだけにとどまらず、明日だけではなく、もっと先の将来へとリスナーの視線を向けさせる。チャットモンチーの橋本絵莉子を迎えた『All right part2』、『それでは、また明日』、『踵で愛を打ち鳴らせ』など全12曲を収録。初回盤DVDにはライブ映像を収録。

シールズ / グリズリー・ベア

2012.09.10 Vol.565

 ニューヨークのブルックリンで産声を上げ、ポール・サイモンやレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドに称賛されるなど、高い音楽性で注目を集めてきた4人組バンド、グリズリー・ベアの最新作。前作のツアー以降、少しの休養期間を経て、制作されたこの作品は、美しくて繊細、それなのに荒っぽくて、エネルギッシュだ。折り重なるようなハーモニーパートに引き込まれる『Yet Again』、ピアノが心地よく響く『A Simple Answer』、7分に及ぶ『Sun In Your Eyes』など聴きごたえ満載。

Love Place / 西野カナ

2012.09.03 Vol.564

 切なさを歌う女性アーティストの代表格となった西野カナが通算4枚目となるオリジナルアルバム。身近に感じられて誰もが共感できる愛をさまざまな形で歌ってきたが、それを集結させたともいえそうな作品。タイトルには、このアルバムが、「恋愛や友情、郷土愛などさまざまな愛があふれる場所」であるとともに、「いつでも帰ってこられるような愛される場所」、そしてみんなをつなぐ「キズナの場所」であってほしいという願いが込められているそう。収録曲は、映画『ガール』の主題歌にもなった『私たち』を始め、『Day 7』『GO FOR IT !!』『たとえ どんなに…』などおなじみの曲を中心に全15曲。西野の声に浸ろう。

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