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政治コラム 鈴木寛の政策のツボ

2013.05.27 Vol.592

「先生はいつ離党するんですか?」
 他党からのお誘いでも政治記者の質問でもありません。この4月から始めたニコニコ生放送によるトーク番組へのすずかんファンの視聴者から、何度も寄せられるコメントです。テレビと違って本音がビシビシ伝わるネットの世界。辛辣なご意見も多いですが、丁々発止のやり取りが楽しめるのもネットならではの面白さです。

 この番組は、新宿タカシマヤ近くにこのほど開設したトレーラーハウスのネット中継スタジオからお送りしています。最近タカシマヤへお買い物された際、オレンジの目立つ外観の建物にお気付きになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今夏の参院選から選挙戦でのネット利用が解禁されることを受け、新たな発信拠点として考案しました。

 番組のゲストは各界のオピニオンをお招きしています。朝日新聞政治部のエース記者だった早野透さん、都内で初めて民間出身の公立中学校長を務めた藤原和博さん、NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんらが来てくださり、駒崎さんの回には3000人を超える方々にアクセスいただきました。テレビと違い、時間や局の都合といった制約を気にせず、大胆なことも発信できるので、予想以上の手ごたえを感じています。

 一方で、ネット選挙というとバーチャルな印象がありますが、むしろリアルの対話に活用することも始めました。6月の都議選に向け、街頭でスタッフがiPadを使った「デジタル・アンケート」を始め、都政への注文やどんな問題に関心があるか有権者の皆さんにお尋ねしています。党への厳しいご意見もいただいていますが、集めた意見をデータ化して政策づくりに生かしていけると思います。

 さて最後に冒頭のご質問に対しての答えです。「すずかんは離党せず、しかしこれまでどおり“超党派のすずかん”としてがんばっていきます。そして初のネット選挙で有権者との熟議を深めます」。面白味のないオチで申し訳ありませんが、建前を嫌うネット視聴者の皆様に向けた私の本音です。      
(元文部科学副大臣・参議院議員)

ショートフィルムの達人・別所哲也が厳選作品を紹介!

2013.05.13 Vol.591

第1回 「ご当地の魅力をショートフィルムで今すぐ共有!」
 グルメ、美女、キャラクターなどが話題となり、今やその『検定』化もされている“ご当地”ブーム、今月に公開される映画『県庁おもてなし課』もそのブームがエンターテインメントとなった氷山の一角。数年前までは旅行をした時にその思い出と感動を人にわかりやすくに伝えることができるのは写真という手段だけでしたが、最近ではビデオカメラも身近になり、スマートフォンの普及で映像がぐっと身近になりました。映像は不思議なもので画像よりずっとエモーショナルに直接的に感動を伝えることができる光のメッセージです。その被写体として“ご当地”や“地元”“観光”に目を向けることはとても大事なことだと思うんです。自分が訪れた場所が映画になったり、ちょっとしたエピソードも身近な映像で映画のような思い出に変わることもあります。映像がもたらすチカラは普段の生活に奥行をあたえる不思議な装置です。ご当地ブームでもっと多くの方が地元(故郷)に目をむけて、そしてたくさんの旅や景色に積極的に飛び込むきっかけになることを期待しています。

今週のSSFF & ASIA 2013情報
 観光映像の頂上決戦『第二回観光映像大賞』日本一の栄光はどの地域に?!
 約200件もの観光映像を、日本地図から探して見ることができる特設サイトをオープン。5月15日までのSNSによる投票が、SSFF & ASIA 2013の観光映像大賞受賞への鍵に! 気になる地域とキーワードでご当地映像を楽しんで。※映画祭終了後もサイトで鑑賞可能

江戸瓦版的落語案内

2013.05.13 Vol.591

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。まずは、寄席や噺の中で使われるさまざまな用語を解説する「らくごのいろは編」。

小池百合子のMOTTAINAI

2013.05.13 Vol.591

 2年前、アラブ各地で吹き荒れた「アラブの春」の嵐も、今や旧勢力の巻き返しなどで「アラブの冬」へ逆戻りしつつあるという悲観的な見方が広がっています。

 特に紛争が泥沼化し、内戦状態にあるのがシリアです。アサド大統領側と反体制側の戦いはサリンの使用疑惑からイスラエルの空爆まで、悪化する一方です。

 激しい戦闘から逃れるため、すでに100万人を超える人々が周辺諸国へと流出し、その数は連日、万単位で増加し続けています。

 世界では関心の強いシリア問題、難民問題ですが、日本でも支援熱を高めるため、3月に超党派によるシリア難民支援の議員連盟を立ち上げました。そしてGWを活用し、約30万人のシリア難民を受け入れている隣国、ヨルダンを訪問。17万人を収容しているザアタリ・キャンプ、2.5万人が収容可能なハラバート・キャンプを視察してきました。

 首都のアンマンから約1時間。ザアタリ・キャンプにはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のテント、サウジアラビアなど支援国の紋章の入ったコンテナ・ハウスが見渡す限りの荒野を覆っています。案内のドイツ人責任者も途中で道を間違えるほど、似たような風景が延々続いています。

 男性はシリア国内で戦闘に参加していることが多いからか、難民には女性や子供の姿が目立ちます。圧倒的な水不足から、トイレ、シャワー、そして洗濯も容易ではありません。あちこちに汚水の水溜まりができている状態です。水の確保を巡っての喧嘩も相次いでいます。

 一方で、キャンプの目抜き通りにはバラックを活用した店舗作りが進んでおり、八百屋、タバコ屋や衣服、扇風機を売る店がずらりと軒を並べています。シャンゼリゼ通りと呼ばれています。

 さすがシリア人です。アラブの中でもシリア人の商売上手は定評がありますが、どこから物資を調達してくるのやら。たくましいシリア人の本領発揮です。

 そんな中、古着の配布や共同の洗濯場支援で国際機関や難民から信頼を得ているのが日本のNGOです。親戚宅に身を寄せたり、自力で生きる難民たちの支援を続ける日本のNGOも活躍中です。

 日本NGOの代表者の皆さんそれぞれに話を聞くと、企業での職を離れ、大学院で学び、NGO活動に参加したといいます。

「給与は3分の1くらいになりましたが、やりがいがあります」

 シリア人だけではありません。

 日本の若者だって、たくましい。日本も捨てたものではないと希望を見出しました。

 シリア内戦の終結への国際的な連携とともに、日本のNGO支援の必要性を訴えてまいります。
(日本NGO支援組織:JAPAN PLATFORMへの寄付はコチラ→ http://www.japanplatform.org/programs/syria/
 (衆議院議員/自民党広報本部長)

長島昭久のリアリズム

2013.04.22 Vol.590

 4月16日、筆者は外交安保をテーマにした衆議院予算員会の集中審議で質疑に立った。年明け早々アルジェリアで勃発した日本企業関係者人質殺害事件を受けて、在外邦人の保護を強化する目的で改正される自衛隊法について安倍総理に質した。今回の改正は、邦人輸送に際し、これまでの空路と海路に加えて陸路も自衛隊に担当させようというもの。いうまでもなく、未知なる他国の領域内深くまで入って車両で陸上輸送を行うことは、航空機や艦船による輸送に比べはるかに難易度も高く、不測の事態にも直面しやすい。

 ところで、自衛隊の海外任務が新たに付与されるたびに問題になるのは、隊員の安全確保と共に任務を果たそうとする隊員に十分な権限が付与されるか否か。とりわけ、武器使用基準をめぐりこれまでも多くの議論が重ねられてきた。というのも、憲法9条により、海外における自衛隊の武器使用については厳しい制約が課されているからである。しかし、その「制約」が真に憲法の要請に基づくものなのか、これまでの国会における与野党間の激しい攻防の過程で積み上げられた政府解釈によって過度に規制されたものなのか、冷静に見極める必要がある。これが、私の年来の問題意識であった。

 実際、3年3カ月の民主党政権の下で、総理官邸と防衛省での経験を通じて、政府の憲法解釈が、内閣の法律顧問である「法制局」によって歪められ、しかも、それを修正しようとすることに対し頑強に抵抗されるという場面にしばしば遭遇したのである。彼らは「憲法の番人」を自任し、憲法を守る使命感に燃えて仕事をしていたが、私には、これまで彼らが堅持してきた「答弁ライン」を必死に守っているようにしか感じられなかった。そこには、ますます海外に拡大する我が国の国益や、海外で働く企業戦士やNGOや国際機関職員たちの生命や財産の保護、その邦人保護のために命懸けで任務を果たそうとする自衛官のミッションに対する生きた現場感覚はほとんど見られなかったのである。

 そこで、今回から3回にわたり、海外における自衛隊の武器使用権限について、憲法の趣旨を十分に踏まえながら考察を加えてみたい。筆者は、これまで憲法(解釈)上の制約により、我が国自衛隊の武器使用基準は国連が定める武器使用基準に比べ厳しい制約が課され、一緒に活動している他国の国際平和活動部隊との連携を著しく阻害してきたために、自衛隊による積極的な貢献ができなかったという現実を重く受け止めている。(つづく)       
(衆議院議員 長島昭久)

DANCEの道 EXILE TETSUYA  第7回 僕のEXILE PRIDE

2013.04.15 Vol.589

 ダンスが楽しくて楽しくて仕方ない事に、あらためて気づかされている今日このごろ。毎日これでもかっていうくらい汗をかいては、Tシャツを着替えてまた汗をかく…。一体、1日に何回着替えるのっ!(笑) そしてよく食べて、よく寝る、最近はそんなルーティンを習慣にしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

EXILEは、いよいよ始まる【EXILEライブツアー2013EXILE PRIDE】に向けてリハーサルの真っ最中。4月16日から大阪の京セラドームを皮切りに全国のEXILEファミリーに会いに行きます。

 今回のライブ、またヤバいんです(笑)。先日、実際のセットを建てて本番さながらのリハーサルをしてきたのですが、皆さんが会場に入ってきた時のリアクションが今からすごく楽しみです(笑)。

 今回のテーマでもある【EXILE PRIDE】は、これから未来のEXILEにとって、大切なキーワードになります。先日発表されましたが、この2013年でHIROさんはパフォーマーとしての一区切りをつけ、2014年からは新たな可能性の創造をするため、プロデューサーという立場から、EXILE TRIBE全体を総指揮して頂くことになります。発表の時はびっくりされた方も多いかと思いますが、HIROさんは何があってもEXILEですし、いつも僕らの近くにいて、みんなで今までと変わらず皆さんへ向けてワクワクするようなエンターテインメントをお届けしていきます。なので来年からのEXILEエンターテインメントをぜひ楽しみにしていてほしいのです。が!まずはターニングポイントとなるツアーを成功させるべく、オールメンバー、オールスタッフ、気合みなぎっています!

 ところで、皆さんにとっての”PRIDE”って何ですか? なかなかすぐに答えるのは難しいですが、EXILE PRIDEって僕にとっては、ファンの皆さんへの最高のおもてなしにつながること。そのすべてを指していると思っています。キレイゴトを言うつもりはありませんが、自分がやりたい事、好きな事に誇りを持って全力で一生懸命にやり、それが結果としてたくさんの方々に喜んでもらえる、こんなにも最高に幸せな人生はないんじゃないかって思っています!(笑)

 だからこそ自分のできる表現方法に嘘をつかずまっすぐに向き合う事が僕にとってのEXILE  PRIDEなんじゃないかな…。なんて少しカッコつけた事を言ってしまいましたが、嘘は言ってませんよ(笑)。ライブ中での笑顔の交換が少しでも「日本を元気に」へつながっていくと信じていますし、今回のライブの演出やパフォーマンスなど、いたるところにその想いが散りばめられているので、見にきて頂ける皆さんに、あます所なく体感してほしいです。見て楽しく、聞いても楽しく、一緒に踊ってしまえばもっと楽しく、そんな会場全体が一つになる瞬間って、どの曲でどういうパフォーマンスをすればいいとかではなくて、その日その時だけに感じられる最高のご褒美です(笑)。DANCEやってて良かった! EXILEで良かった! それが僕のPRIDEです。

小池百合子のMOTTAINAI 「サッチャー元首相から学んだこと」

2013.04.15 Vol.589

「鉄の女」と呼ばれたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相が8日、87歳の生涯を閉じられました。

 私は幸運なことに、サッチャー元首相とは二度、直接お会いすることができました。自伝出版の際の来日での講演会では、格調高い英語による20分ほどのスピーチを聞いた後、会場との自由な質疑にてきぱきと応じておられました。時折、ユーモアを交え、「鉄」というよりはしなやかな「竹」のような方でした。

 今でも心に焼き付いている言葉があります。それは、「これからは、コンセンサスからコンヴィクションの時代ですよ」という指摘です。
 今の時代、みんなの意見を聞いて、足して二で割る「コンセンサス」の政治ではない。リーダーたる者は、時代が求める方向性を定め、信念をもって決断し、そのことを説得「コンヴィクション」せよという指摘です。

 郵便スト、清掃ストなど、かつての大英帝国の機能と誇りをマヒさせた国営企業や国営産業を次々と民営化したこと。シティーに代表される金融の窓口を閉じるのではなく、世界に開くウィンブルドン現象を容認したこと。そして、何よりも戦後の冷戦構造を同盟国アメリカとともに打ち破ったこと。偉業の数々です。

 なかでもアルゼンチンとの領土紛争では、多くの犠牲者を出しながらも、自らの領土を守るため、軍事的な挑戦に乗り出しました。メリル・ストリープ演じるサッチャー首相の生涯を描いた映画では、イギリス軍の責任者から戦況を伝えられた後、「沈めよ」(sink it!)と指示する最高指揮官としてのシーンは印象深いものがありました。

 今もサッチャーリズムの是非については賛否両論がありますが、数々の偉業は、信念をベースに自らが困難な課題に結論を出し、議会、国民を説得しながら、実行していったものばかりです。

 サッチャー自伝によると、ヒラの一議員であったころから、英国をどのような国にすべきかを考え、そのためにさまざまな対処策や方針を書き綴っていたといいます。私なら、ああする、こうするといった具体策です。

 よくイギリス初の女性首相として、サッチャー元首相をどう思うかとの質問を受けますが、陳腐な質問だと思わざるをえません。男であれ、女であれ、なすべきことは同じです。要は、なすべきことをし、結果を出すこと。それにつきます。

 多くを学ばせていただいた偉大な指導者のご冥福を祈ります。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

鈴木寛の政策のツボ 第二十四回

2013.04.01 Vol.588

 野球の春のセンバツ大会の時期まっただ中ですが、同時期に同じ西宮市の県立総合体育館にて「科学の甲子園」の第2回が行われました。全国の高校生が学校単位で6〜8人のチームをつくり、団体戦で理科、数学、情報といった科学分野の競技に参加します。今回は全国約6800人、800チームが参加し、県予選を勝ち抜いた359名47チームが筆記競技と実技競技に臨みました。そして大激戦の末、愛知県の岡崎高校が見事優勝しました。

 我が国の更なる科学技術の発展のためには、世界で通用する研究人材を育て、次世代の研究者の層を厚くするという観点も大変重要です。この「科学の甲子園」は、私が文部科学副大臣在任時に提案し、関係者の大変なご尽力の結果、昨年立ち上げていただいた催しですが、名前からも分かる通り、野球の全国大会である「甲子園」の仕組みを参考に発案しました。日本の野球界は、甲子園という全国大会があることによって球児たちがより高みを目指すようになり、プロ野球選手からやがてメジャーリーグでの活躍やWBCで好成績を残すなどの世界に通用するプレーヤーへと育っていく土壌があるのです。この仕組みを科学の分野にも応用し、各校の科学部などを支援し、「科学の甲子園」を開催することで、理数好きの子どもたちの裾野を広げることができると考えています。また、大学生向けにも「サイエンス・インカレ」という取り組みが昨年から始まっています。今年の末には、中学生向けの「科学の甲子園ジュニア」も始まります。

 全国の意欲ある理数好きの若者同士が切磋琢磨し、協働を重ねながら世界をリードする研究者として育っていく環境が必要です。「科学の甲子園」や「サイエンス・インカレ」に参加する学生がもっと増えれば、より質の高い研究者がどんどん輩出されることも期待できるでしょう。
(元文部科学副大臣・参議院議員)

小池百合子のMOTTAINAI

2013.03.11 Vol.586

 中国の高度成長の負の面として、環境問題が深刻化しています。

 最近の話題はPM2.5。髪の毛の太さの30分の一、直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子物質で、日本にも飛来して健康被害をもたらすとして問題となっているのはご存じのとおりです。

 北京オリンピックが開催された2008年頃にも、北京の大気汚染が問題となり、マラソンなどへの影響が取りざたされました。対策として、北京市内、近郊の工場を遠方への移動や、自動車については、ナンバープレートの末尾数字によって、偶数は偶数日、奇数は奇数日のみとする交通規制が敷かれました。オリンピック期間中はなんとか凌いだものの、さらなる高度経済成長が続き、元の木阿弥どころか、状況は悪化。さらに、自然現象が加わり、今回の事態となったとみられます。

 私が環境大臣在任中には、日中関係が今ほど悪くはなく、日中韓三か国環境大臣会議や数々の国際会議などの場で、中国のカウンターパートとの接点が多数ありました。人間関係も良好で、家族の話などを交わすなど、楽しい思い出もあります。

 日本から中国への政府開発援助(ODA)は中国経済が拡大するにつれ、徐々に分野が変わり、規模も縮小し、残ったのが環境協力分野でした。1996年に北京で設立された日中友好環境保全センターがその象徴であり、大気や水質汚染など、環境問題研究の拠点となっていました。日本の環境、省エネ技術、モニタリングの手法だけでなく、水俣や四日市などの経験を中国語版のDVDを制作して伝えるなど、技術、法整備協力を真しに行ってきたつもりです。

 日本の高度成長期には、コストのかかる環境対策よりも経済を優先した結果、人々の健康を害し、結局、高いツケを今も払うことになったことを、伝えたのです。その度に、中国は「後発優位」と言って、先進国の失敗を学び、同じ過ちは繰り返さない、と胸を張っていました。

 実際、中国の環境に関する法制度はさほど劣っているとはいえません。問題はそれらの法律が遵守されていないことです。

 中国は「法治国家ではなく、人治国家だ」といわれるように、さじ加減でどうにでもなることが、最大のネックです。

 逆に、ひとたび問題が起これば、原因とされる素材や化学物質を使用していない日本企業や日系企業を標的にし、操業停止を迫られるなど、法律を逆手に取るケースもあります。実際、賄賂を渡すことで、操業停止を免れたという経験談を聞いたこともあります。

 中国共産党の権力を持続させたいのなら、軍事費よりも環境対策を優先させたほうがおよろしいのでは…。さもなければ、近隣諸国への迷惑も続きます。
(衆議院議員/自民党広報本部長)

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第6回 笑顔でDANCEができることに感謝したい

2013.03.11 Vol.586

 暖かい日差しが降り注いできて、春のおとずれを感じる今日このごろ、長い冬から目覚めるパワーをいろいろな所で発見することができます。

 EXILEは4月からスタートするツアーのリハーサルが始まりました。全国のみなさんに早く会いたい!と、毎日踊りまくっています(笑)。今回のツアーも史上最高のエンターテイメント。みなさん、ぜひぜひEXILE PRIDEを体感しにきてください!

 さて、そんな中、先日、「夢の課外授業」にメンバーのKENCHIと参加させていただきました。「夢の課外授業」は、いろいろな著名な方々が、小学校や中学校に行き、さまざまな分野で子供たちとふれあい、夢の持つ力を感じてもらうプロジェクトで、EXILEとしても今までにたくさんの子供たちと一緒に踊ってきました。福島県や岩手県などの被災地にも行かせていただき、昨年には横浜で行われた「夢の課外授業スペシャル」で、500人以上の中学生と『Rising Sun』を一緒に踊ることもできました。直接学校に行きレッスンをするのはもちろんですが、『Rising Sun』の教材DVDや教本も作らせていただいていたり、これからも長く深く関わらせていただきたいイベントです。

今回は、僕とKENCHIの地元でもある横須賀での「夢の課外授業スペシャル」ということで、横須賀市長井にあるソレイユの丘に行ってきました、ここはバーベキューができたり、馬がいたり、相模湾を一望できたり横須賀のみんなに愛される素敵な広場です。

この日は、かなり寒さは厳しかったのですが、清々しく大きな青空の下、池上中学校、大津中学校、武山中学校、大楠中学校の生徒さん、269人が約1カ月間『Rising Sun』を練習して、目の前で発表してくれました。それぞれ個性が出ていて見ごたえ抜群でした。男子だけの男くさく力強いダンスがあったり、振付だけではなく構成に凝っていたり、大きな声で歌いながら踊っていたところもありました。緊張して間違えてしまった子や、上手く踊れた子、そして先生方もノリノリで踊っていたり(笑)、とさまざまでしたが、大きな青空と大きな芝生の隙間でたくさんの笑顔を見られたことがうれしかったです。

  僕の大好きなDANCEが人々を幸せにする瞬間は、いつ見て感じてもたまらなくうれしい時間です。発表が終わった後に、全員と一緒に踊ったり、記念撮影もする事ができ、僕らもいい思い出になりましたし、たくさんの元気をもらいました!

 今回参加してくれた生徒のみなさんが、DANCEでもいいし、そうでなくても何でもいいので、夢や目標に向かってキラキラ輝いて行ってくれたら最高ですね。また一緒に踊りましょう!

 横須賀という街でKENCHIと出会い、ともに夢を抱えて街を飛び出した僕が今、EXILEのパフォーマーとしてこのような形で横須賀に戻ってこられたことは、ずっと応援してくれている地元のみんながいてくれたからだと、改めて考えることができました。自分自身にとっても素敵な素敵な「夢の課外授業」となりました。今自分が笑顔でDANCEができていることを、たくさんの人々に感謝です……。

鈴木寛の政策のツボ 第二十三回

2013.03.04 Vol.585

アスリートの尊厳をいかに守るか

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